
クハ76、モハ70と同時に購入したエンドウのサロ75です。
70系のサロは昭和26年(10両)と28年(6両)と30年(2両)に合わせて18両が作られましたが、
当初は70番台の形式に空きが無かったためサロ46を名乗っていました。
サロ75に改番されたのは昭和34年6月ですので基本編成7両時代の形式はサロ46ということになります。
塗装はクハやモハと同様に元の塗装の上から日光の青2号とクリーム2号(ツヤあり)を吹き付けました。
サロには2等車を示すブルーの帯があります。
当時2等車の帯の色は青1号でしたが青2号と色の差が余り無くそのままでは目立たないために
帯の下にクリームの細い線が引かれていました。
これがこの時代の横須賀色サロのチャームポイントですが、
いざ塗装するとなる手順に悩むことになります。
いろいろ考えた末このサロ46ではクリームの細い帯を最後に烏口で入れることにしました。
まずクリーム2号を吹き窓周りをマスキングした後、腰板に青1号(2等車の帯の色)を吹き、
さらに帯の部分をマスキングして最後に青2号を吹き付けました。
その後で青1号と2号の塗りわけ線上に烏口でクリームの線を入れました。
この線を引く時には失敗してもやり直しが効くように
タミヤのエナメル系塗料の白と黄色を調合して使用しました。
しかし烏口ではこの長さを一気に引くことが出来ず途中で塗料を足さなくてはならなくなり
継ぎ目が目立ってしまいました。
やはり手抜きをぜずにマスキングして吹き付けるべきでした
(サロ45はマスキングして塗装したのできれいな線が入っています)。
ドアーの脇には付属していたインレタの青色の「2」を貼り付けました。
この文字は青15号に近い色ですが貼ってみるとあまり違和感はないようです。
下回りはクハ76、モハ70に準じてドローバーをACEカプラーに交換し
絶縁側の車輪に集電ブラシを当てています。
(2005年11月 S.N)