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 平成5年ごろ、旧店舗時代のピノチオで見つけて購入しておいた生地完成品です。はじめは茶色に塗るつもりでしたが横須賀線の基本編成を再現しようと調べていたときに横須賀色に塗られて横須賀線で使われていたサハ48032の写真を発見しました。そこでモハ53とペアを組ませるため青2号とクリーム2号に塗装することにしました。
 上回りは生地完成品を塗装しただけで何もいじってはいません。ベンチレーターは昭和28年ごろの写真では落成時と同じガーランド型のまま横須賀色に塗り替えられていたようでしたので、モデルに付属していたガーランドベンチレーターと歩み板をそのまま並べました。塗装はサロ45と同様にマッハのプライマーを吹いた後、クリーム2号、青2号の順に吹き付けました。屋根は張り上げ屋根だったようなのでほかの車と変化をつけるために少し明るめのグレーに塗装しました。
 下回りはサロ45と同様にエコーの床下器具を並べACEカプラーを取り付けました。台車は日光のTR34にモアのピボット軸受け用のブッシュを圧入したものを履かせ他の付随車と同様に絶縁側の車輪に集電ブラシを当てています。
 サハ48は昭和5年に横須賀線のモハ30型の中間車として製造された20mクロスシートの付随車です。横須賀線用に001〜028の28両が製造されました。昭和10年に京都〜大阪の急行電車用として一次流電モハ52がデビューしました。その中間車が20mクロスシートのサハということでサハ48の形式が与えられサハ48029となりました。翌11年には二次流電が2編成作られましたがその中間車はサハ48030と031となりました。更に昭和12年にデビューしたモハ51の中間車としてサハ48032と033が製造されました。これらの5両は戦後阪和線などを経由して田町電車区に集結し横須賀線用の中間車として活躍しました。 (2006年1月 S.N)
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