いよいよ13mmの組立式レイアウトの製作記も終盤に近づきましたが、 今月はアクセサリー類の小物について触れたあと、 このレイアウトの今後の課題等について述べたいと思います。 A. アクセサリーの製作 レイアウトの製作でアクセサリーの製作・設置は最も楽しい部分かもしれません。 台枠ボードを作り、線路を敷設・バラストを撒き、地形を作り、 地面・草地をかなり大きな面積で仕上げていくのは、 少しずつ完成に近づいて行く楽しみはありますが、 実際はかなり単調な作業の繰り返しになりがちで相当な根気が必要です。 ところがアクセサリー類は小さなものではありますが、 ストラクチャー同様設置することによりレイアウトを生き生きと見せる効果が大きいようで、 作業にさほど時間も掛からず、作る者にとっては「美味しい」部分でした。 アクセサリーとはどの程度のものまで含むのかはっきりしませんが、 ここでは今まで触れて来なかった線路周辺の小物の作り方をご説明します。 と言いましても実際にはエコーモデル(以下エコー)の製品のオンパレードで、 製品の使い方の一例としてご覧下さい。これらはスケールも良く、 所謂マニアの心理を良くつかんだレイアウト製作には欠くことが出来ない製品となっています。 1.踏切
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2.駅構内関係
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3.沿線関係
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B. 今後の課題など ほぼ一年をかけて13mmの組立式シーナリー付レイアウトの製作記を書いてきましたが、 既にお気付きのようにこのレイアウトはまだ完成とするまでには課題がいくつも残っています。 いくつか列挙しますと、 1.軽井沢駅構内の機関庫やターンテーブル まずスペースの確保が先決です。 この部分がないと蒸気機関車からED42あるいは反対の付け替えが不自由で、 蒸気機関車の方向転換もできず運転が単調になりがちです。又機関庫やターンテーブル、給炭台、 給水塔などはレイアウトのハイライトにもなりますので、いつかは実現したいと考えています。 2.駅ホーム上の上屋 駅ホーム上に上屋があるかないかでは、実感という意味で大きな違いがあります。 しかしながら組立式のため取り外し可能の構造とする必要があり、 また屋根を支える支柱上部の構造がやや複雑で、この大量生産方法が未定で現在検討中です。 3.アブト式電気機関車用第3軌条と架線・架線柱 明治時代末期の碓氷峠電化当初(EC40型の時代)から1963年9月のアブト式廃止まで、 軽井沢駅構内の中ほどから矢ヶ崎信号所方面の上下本線には、 集電のための第3軌条が敷設されていました。これをレイアウト上にも再現したいと考えていますが、 数多くある複雑な形状の支柱の大量生産方法が未定で現在検討中です。また、実物の世界では、 アブト式電気機関車は軽井沢駅構内における回送運転の際は架線集電を行っていましたので 駅構内の一部には架線が張られていました。組み立て式レイアウトにおける再現は、 架線はもとより架線柱についても保守・運搬の観点から余りに無謀との結論に達し諦めました。 4.信号機 アプト式運転当時の軽井沢駅構内に どのような信号機が設置されていたかが正確にわかる資料が手元にはありませんでした。 想像では矢ヶ崎信号所寄りは2灯式自動信号機、 中軽井沢寄りは腕木信号機だったのではないかと思います。 (もしご存知の方がありましたらご教示ください。) 模型の世界では、最近はスケール通りでかつ点灯可能な非常に良くできたモデルが出てきました。 そのため当レイアウトにも信号機を設置したいという誘惑にかられましたが、 これも当レイアウトの場合は信号機の高さが運搬時のネックとなり、 取り外し式とするのもやや困難そうなため、とりあえず継続検討としています。 5.国道のコンクリート舗装の表現が改良の余地がある他、 道路関連の標識類等が未設置。また車やその他のアクセサリーを追加する必要を感じています。 6.生き物(特に人間)を殆ど配置していないため、動きが感じられませんので、 かなりの数を追加する必要がありそうです。 7.畑に作物が生えていません。まず製作方法から検討しなければなりません。 それらしく、且つ大量に作るのは相当な根気が必要と思われますので、 畑を少し潰して小屋を建てたり、あるいはテニスコートにするのも手かと思っています。 8.草地部分が単調すぎる感があります。 これらの部分は1.を除いては現在の状況で少しずつ作業ができますので、 製作方法を考えながら時間を見つけて完成に近づけて生きたいと思います。 レイアウトの製作関係は今回で一応終わり、 次回は最終回としてこのレイアウトを走る車輌や運転などについて述べたいと思います。 (2005年7月 M.F) |