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キャンバス張り屋根の場合はキャンバス押さえがつきます。 戦災復旧車などこの「押さえ」を省略した車両もありますが、オロ40形にはちゃんとついていました。 また、プラ製品に共通なのですが、屋根材が妻板を覆うように被さっており、妻板上部の縁に屋根材が見えます。 鋼板屋根の場合は、妻板と屋根の境の角が塗り分け線になるので、このままではいけません。 キャンバス屋根にすれば、キャンバス押さえでここを隠すことができるのです。 オハ35形を後回しにしたのは、これが理由でもあります。
絞り折り妻の形態は、金属製を含めて今まで製品化された例が極めて少なく、押さえのパーツが手に入りません。 やむなくプラバンから切り出しますが、お手軽に現物合わせで輪郭をとり、現物合わせで整えることにします。
プラバンは、カッターの刃が滑るので、主にハサミと耐水ペーパーを使って押さえを仕上げました。 折り妻に合わせて裏に筋掘りして曲げたのですが、最後に折れてしまい2ピースになってしまいました。 突き合わせて接着しましたが、時間に追われてパテ埋めを省略したので、塗装後も折れた部分がわかってしまいます。
KATOの初期製品を分解したら、填め合わせの爪が馬鹿になってしまった経験があるので、 塗装後まで屋根を載せませんでした。最後の詰めを省略したので、少しズレが出てしまいました。 どこまで手間をかけるのか、気に入らなければ何度でもやり直す、これが結果を左右することは承知の上なのですが・・・
キャンバス屋根の雨樋は木製、鋼板屋根の雨樋は鋼製で、太さと形が違います(鋼製のほうが細い)。 木製雨樋を表現した2段雨樋を買ってきたのですが、プラ車体の端っこに真鍮製の雨樋を固定するのは難しそうです。 で、車体を眺めてみると、雨樋の内側が凹んでいて水が流れそうなイイ出来なんです。 そして太さが鋼製にしては少し太く、木製にしては少し細い、という微妙な寸法。 この出来と寸法であれば、このままで「木製雨樋です」と言ってもいいかな? ということで、製品のまま使うことにしました。
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