保存客車の解体
残念なお知らせです。十人十色の「オハ35とオハフ33」では、
今から見ることが出来る現役と保存されたオハ35とオハフ33を紹介しました。
しかし出版直後の昨年11月に、東福寺野自然公園で保存されていたオハ35 2370とオハフ33 2193は
一緒に保存されていたオロネ10・ナハネ20と共に解体されてしまいました。
数あるオハ35の変形車の中でも最も有名なノーシルノーヘッダーの
唯一の保存車だっただけに残念なことです。
ここでは、D51を先頭に5両の客車が保存され、寝台車は設備をそのままに宿泊施設として、
座席車は食堂スペースとして活用されていました。どちらかと言うと個人客相手ではなく、
公共機関として研修等に使用されていたようですが、最近は雨漏りが深刻になり
受け入れを中止していました。そんな訳で雨漏りが、解体の1番の理由のようです。
鉄道ピクトリアルの580号でも大井川鉄道の保存車輌の雨漏りが報告されていましたが、
雨漏りはキャンバス屋根の最大の弱点のようです。
尚、今回は解体を免れたD51を含めて跡地の利用についてはまだ正式に決まっていないようです。
このコーナーは金沢市の浦田慎さんから提供の情報と写真で作成しました。
(平成13年1月:H・T)