◯8695Fの軌跡
平成元年2月 東横線で使用されていた8連(5M3T)10本の8090系は、デハ8590・デハ8690各5両を加え、 大井町線用8090系の5連(3M2T)10本と東横線用8590系8連(6M2T)5本に組替え。 デハ8595・デハ8695は8087F・8089Fから抜いた6両を組込み8連を組成。
平成9年6月 8694Fと8695Fが田園都市線に転属。 デハ8187・デハ8287を8694Fに供出し10連を組み、8695Fは6連で予備車となる。
平成13年5月 田園都市線に転じた8693Fからデハ2ユニットを移し8695Fが営業に復帰。 車端ホロ、車椅子スペースを3号車・9号車に設置。 代わって4連となった8693Fは予備車に。
平成15年2月 8693F〜8695Fの3本を元の8連に組み直し東横線に転属。
平成18年9月 8693Fのデハ8199・デハ8299を組込み10連で田園都市線に転属。
平成30年12月 運用離脱。



デハ8695


デハ8695は渋谷向きの先頭車で8695Fの1号車です。 8000系20次車として平成元年2月に新製。 クハ8090に貫通扉をつけたデザインですがホロ座はありません。 方向幕やヘッドライト等の形と位置はクハ8090形後期形に揃えられています。 座席は18次車以降の編成車仕様で、 3人4人に分ける仕切付、袖仕切は板状で中間車と仕様が異なります。 また、デハ8690形だけがCPがHS-20です。
平成27年6月22日 高津


デハ8189


デハ8189は8695Fの2号車です。 8000系17次車として昭和60年11月に新製、 新製時は8089Fの3号車でデハ8289とユニットを組んでいました。 コルゲートの少ない軽量車体で側面の下部、上部が内側に絞られています。 平成元年2月に8695Fに移りユニットの相手がデハ8695に代わっています。
平成27年6月22日 高津



東横線時代に車椅子スペースが設置されています。 田園都市線に移籍後は、 車椅子スペースの表示が外されましたが座席は復活しておらず、 隣りの3号車の車椅子スペースと並んで座席がありません。



サハ8399


サハ8399は8695Fの3号車です。 8000系17次車として昭和60年11月に新製。 新製時は8087Fの4号車で、この時はM2とTに10kVAの補助電源のSIVとCP、 冷房電源は上り側のクハ8090にありました。 田園都市線用の10連化時に8500系に合わせて2両のサハに170kVAのSIVが設置されました。
平成30年4月2日 二子新地



17次車から幕板部分の板取が変わり、 ドアの上辺あたりに板の境目があります。




座席、クーラー等は8500系17次車と差はありません。 袖は背の高いタイプで、ドア間は3人、4人で色を変えてあります。



デハ8299


デハ8299は8695Fの4号車です。 8000系16次車として昭和60年2月に新製。 新製時は8099Fの2号車でデハ8199とユニットを組んでいました。 昭和63年11月に8693Fの4号車、 平成13年5月に8695Fに組み込まれ6号車で田園都市線、 平成15年1月に8693Fの4号車に戻り東横線、 平成18年9月に現在の位置になりました。
平成30年6月20日 たまプラーザ



16次車までは幕板部分の板の幅が広く、 板の境目の上に東急マークがあります。



デハ8199


デハ8199は8695Fの5号車です。 8000系16次車として昭和60年2月に新製。 編成の移り変わりはユニットの相手のデハ8299と同じです。 デハ8190形としては最大番号ですが、 8199の次は8180、8181と進み8190がラストナンバーです。 5編成目に番号が行き詰まるのに8090系としたのは不思議ですね。 8090系は、東急車輌が開発した軽量車体のデモカーの役割があったと聞いたことがあり、 当初は4編成以内を想定していたのでしょうか。
平成30年4月2日 二子新地


デハ8287


デハ8287は8695Fの6号車です。 8000系17次車として昭和60年11月に新製。 新製時は8087Fの2号車でデハ8187とユニットを組んでいました。 平成元年2月に8695Fの4号車、 平成9年6月に8694Fの6号車で田園都市線、 平成15年2月に8695Fの4号車に戻り8連で東横線、 平成18年9月から田園都市線に移り10連の6号車になりました。 新製時には補助電源の10kVAのSIVを持っていました。
平成30年4月2日 二子新地


デハ8187


デハ8187は8695Fの7号車です。 8000系17次車として昭和60年11月に新製。 編成の移り変わりはユニットの相手のデハ8299と同じです。
平成30年8月13日 二子新地


サハ8390


サハ8390は8695Fの8号車です。 8000系17次車として昭和60年11月に新製、 サハ8090形のラストナンバーです。 新製時は8089Fの6号車でした。 昭和63年2月に8695Fの4号車に組まれ、 補助電源の10kVAのSIVは冷房電源用に大型SIVに交換しています。 10連化時に8号車になりました。
平成30年8月13日 二子新地


デハ8289


デハ8289は8695Fの9号車です。 8000系17次車として昭和60年11月に新製。 新製時は8089Fの2号車でデハ8189とユニットを組んでいました。 平成元年2月に8695Fに組み込まれユニットの相手がデハ8595に代わり、 以降は6連、8連、10連と編成の長さが変われども常にデハ8695と組んでいます。 平成13年の10連化時に車椅子スペースが設置されています。
平成29年12月29日 高津


デハ8595


デハ8595は8695Fの中央林間向き先頭車で8695Fの10号車です。 8000系20次車として平成元年2月に新製。 スカートの取付は遅く、平成26年9月でした。 最後まで東武ATSを持たず、 貫通扉のガラスの右上に東武非乗り入れ車のマルKシールが貼られています。
平成29年12月29日 高津