◯8694Fの軌跡
昭和63年12月 東横線で使用されていた8連(5M3T)10本の8090系は、デハ8590・デハ8690各5両を加え、 大井町線用8090系の5連(3M2T)10本と東横線用8590系8連(6M2T)5本に組替え。 デハ8594・デハ8694は8083F・8085Fから抜いた6両を組込み8連の8694Fを組成。
平成9年6月 8694Fと8695Fが田園都市線に転属。 8694F に8695Fのデハ8187・デハ8287を組込み10連化、8695Fは6連で予備車となる。
平成15年3月 デハ8187・デハ8287を8695Fに戻し、元の8連に組み直して東横線に転属。 転属時に車端ホロを設置。
平成18年10月 8692Fのデハ8195・デハ8295を組込み10連で田園都市線に転属。
平成31年2月 運用離脱。



デハ8694


デハ8694は渋谷向きの先頭車で8694Fの1号車です。 8000系20次車として昭和63年12月に新製。 8090系は前面非貫通でしたが、 みなとみらい線の構想から前面貫通型の先頭車を新製し、 クハ8090形は大井町線に転属となりました。 しかし待ち時間が長く、みなとみらい線の開業は平成16年のこと、 すぐに5050系に追われ8691F〜8693Fは大井町線へ、 8694Fと8695Fは田園都市線に転属となりました。
平成29年12月29日 高津



8500系はATCの機器を運転台の背後に置いたので、 クハ8000形に比べ乗務員室の仕切りが客室側に寄っていますが、 東横線はATC化されていませんでしたので、8500系とは仕切りの位置が異なります。 トア横(戸袋部)の壁の幅が8500系よりも広くなっていますが定員は同じ136人です。



デハ8185


デハ8185は8694Fの2号車です。 8000系16次車として昭和60年4月に新製、 新製時は8085Fの3号車でデハ8285とユニットを組んでいましたが、 8694Fではユニットの相手がデハ8694となりました。 東横線時代に車椅子スペースを設置、 田園都市線は車椅子スペースが3号車・9号車なのでシールは剥がされていますが、 座席は復活していません。
平成30年4月2日 二子新地


サハ8397


サハ8397は8694Fの3号車です。 8000系16次車として昭和60年3月に新製。 新製時は8083Fの4号車でした。 二度目の田園都市線転属時に車椅子スペースを設置、 一番左の窓の乗客の姿から車椅子スペースが確認できます。
平成30年4月2日 二子新地


デハ8295


デハ8295は8694Fの4号車です。 8000系13次車として昭和57年3月に新製。 新製時は8095Fの3号車でデハ8195とユニットを組んでいました。 昭和60年4月に2号車のデハ8493を5号車に移したので2号車に移動、 昭和63年10月には8692Fの4号車、 平成18年10月に現在の位置になりました。 たまプラーザ駅にもホームドアが設置され、このような写真は撮れなくなりました。
平成30年6月21日 たまプラーザ


デハ8195


デハ8195は8694Fの5号車です。 8000系13次車として昭和57年3月に新製。 新製時は8095Fの4号車でデハ8295とユニットを組んでいました。 昭和60年4月に2号車のデハ8493を5号車に移したので3号車に移動、 昭和63年10月には8692Fの5号車、 平成18年10月に現在の位置になりました。 見づらいですが13次車までは屋根上のヒューズ箱が金属製です。
平成28年1月4日 高津


デハ8283


デハ8283は8694Fの6号車です。 8000系16次車として昭和60年3月に新製。 新製時は8083Fの2号車でユニットの相手はデハ8183です。 昭和63年12月の編成替えで8694Fの4号車、 平成9年6月に田園都市線に転属、平成15年3月に東横線に戻り、 平成18年10月に再び田園都市線に転属し、10連の6号車になりました。 新製時には補助電源の10kVAのSIVを持っていました。
平成30年4月2日 二子新地


デハ8183


デハ8183は8694Fの7号車です。 8000系16次車として昭和60年3月に新製。 編成の移り変わりはユニットの相手のデハ8283と同じです。 幕板の継ぎ目が低いタイプ、ヒューズ箱はFRPです。
平成29年12月29日 二子新地


サハ8398


サハ8398は8694Fの8号車です。 8000系16次車として昭和60年4月に新製、 新製時は8085Fの4号車でした。 昭和63年12月に8694Fの6号車に、 二度の10連化時は8号車になりました。 8090系は8000系と同様にクハが冷房電源を持っていましたが、 両端がデハの8590系では8500系と同様に、 サハが補助電源と冷房電源兼用の大型SIVを持っています。
平成29年12月29日 二子新地


デハ8285


デハ8285は8694Fの9号車です。 8000系16次車として昭和60年4月に新製。 新製時は8085Fの2号車でデハ8185とユニットを組んでいました。 昭和63年12月の8694F組み込みでユニットの相手がデハ8594に代わり、 以降は8連、10連と編成の長さが変われども常にデハ8695と組んでいます。 田園都市線の9号車ですから車椅子スペースが設置されています。 16次車なので幕板の継ぎ目が低い位置にあり、 左隣の20次車のデハ8695は継ぎ目が高い位置にあります。 なお、8694Fで継ぎ目が高い位置にあるのは両端の2両だけです。
平成29年12月29日 二子新地


デハ8594


デハ8594は8694Fの中央林間向き先頭車で8694Fの10号車です。 8000系20次車として昭和63年12月に新製。 スカートの取付は遅く、平成26年9月でした。 運転台は8500系と同じ位置ですが、 前面窓はクハ8090に合わせた低い位置にあるので窓の内側の運転台コンソールが目立ちます。 8090系、8590系の方向幕は窓の中心にあります。
平成29年12月29日 二子新地



両端の2両だけドア間の座席に板状の仕切りがあります。