◯8628Fの軌跡
昭和53年5月 8月の半蔵門線渋谷〜青山一丁目開業を前に新玉川線用に6連で新製。
昭和54年8月 田園都市線・新玉川線・半蔵門線直通運転開始。
昭和55年3月 新製のデハ8840を4号車に入れてデハ8740とユニットを組み、 デハ8821は7号車に移動し、単独Mだったデハ8528とユニットを、 6号車に新製のサハ8940を組込み8連化。
昭和58年1月 新製のデハ8760とデハ8862を組込み10連化。
平成12年1月 14次車の4号車・5号車以外の8両が更新工事を受ける。
平成17年9月 廃車となる8603Fから準軽量車体のデハ8793・デハ8897を迎え、 デハ8740・デハ8840を置き換える。



デハ8628


デハ8628は渋谷向きの先頭車で8628Fの1号車です。 8000系9-2次車として昭和53年5月に新製。 8月の渋谷〜青山一丁目開業では営団は車両を持たず、 8500系3本を借入れていました。 平成12年1月に更新工事、平成15年にスカートが取付けられました。
平成29年7月2日 高津


デハ8739


デハ8739は8628Fの2号車です。 8000系9-2次車として昭和53年5月に新製。 新製時より2号車でデハ8628とユニットを組んでいます。 9-2次車ですから車側表示灯はコルゲートが切れたタイプ、 ヒューズ箱は金属製、行先表示器はドア寄りです。 平成12年1月に更新工事を受けています。
平成29年7月2日 高津


サハ8918


サハ8918は8628Fの3号車です。 8000系9-2次車として昭和53年5月に新製。 3号車のサハですから妻板には梯子と地下鉄用アンテナがあります。 平成12年1月に更新工事を受け、車椅子スペースが設置されています。 サハの番号が若いのは、 新玉川線開業用編成のうち10本はサハではなく中間にクハ8000を組み込んでいるためです。
平成29年2月25日 高津


デハ8862


デハ8862は8628Fの4号車です。 8000系14次車として昭和58年1月に新製、準軽量車体です。 デハ8760とユニットを組み8628Fの10連化要員です。 14次車ですから車側表示灯はコルゲートに丸穴タイプ、 行先表示器は窓中心、クーラーキセは凹みのあるタイプです。
平成29年2月25日 高津


デハ8760


デハ8760は8628Fの5号車です。 8000系14次車として昭和58年1月に新製、準軽量車体です。 デハ8862とユニットを組み8628Fの10連化要員でした。
平成29年7月20日 二子新地


デハ8897


デハ8897は8628Fの6号車です。 8000系18-1次車として昭和61年8月に新製。 新製時は8603Fの10連化要員で4号車でしたが、 8603Fの廃車にともない平成17年9月に8628Fに移動しました。 CPが取り外されています。
平成29年6月19日 高津



色調が悪いですが、廃車となった更新工事済のデハ8840から仕切りのポールが移設されました。 準軽量車に仕切りポールを移設したのは、8628Fの2両と8617Fのデハ0704の3両だけでした。




18-1次車になっても妻板上部の配電盤は塗装仕上げでした。



デハ8793


デハ8793は8628Fの7号車です。 8000系18-1次車として昭和61年8月に新製、 新製時は8603Fの10連化要員で5号車でしたが、 8603Fの廃車にともない平成17年9月にデハ8897とともに8628Fに移動しました。
平成29年10月28日 高津



3両しか存在しない準軽量車の仕切りポール付座席です。 準軽量車は更新工事の対象外(1両の例外あり)でした。 バケットタイプではない座席、 車端座席の妻板部にモケットが貼られていることが未更新の証になります。




すでに2020系の運用が始まっていましたが、 8628Fは平成30年7月に検査を受け、座席のモケットが赤に変更になりました。



サハ8940


サハ8940は8628Fの8号車です。 8000系11-1次車として昭和55年3月に新製。 8628Fの8連化要員で当初は6号車でした。 平成2年からSIVの更新が始まりましたが、 平成5年からは主回路素子をIGBTとしたINV-095となり外観が大きく変わりました。 平成12年1月に更新工事を受けています。
平成29年10月28日 高津



更新工事によりドア間は7人掛に変更、 座席はバケットタイプになり、仕切りは板タイプに、 3人4人に仕切るポールが設置されました。




9号車に増設された貫通扉は幅が狭くなりましたが、 貫通ホロは幅広のままです。 更新工事により妻板上部の配電盤も化粧板貼りとなりました。 8628Fの更新では消火器は床置きではなく従来通りの位置とされました。



デハ8821


デハ8821は8628Fの9号車です。 8000系9-2次車として昭和53年5月に新製、 新製時は4号車でデハ8740とユニットを組んでいましたが、 8連化時にユニットの相手がデハ8528に変更になりました。 平成12年1月に更新工事を受けています。
平成29年9月8日 高津



貫通扉が増設されていますが、更新工事により幅広貫通路の痕跡がありません。



デハ8528


デハ8528は8628Fの中央林間向き先頭車で10号車です。 8000系9-2次車として昭和53年5月に新製。 新製時の6連時代は単独のM、8連化時にデハ8821とユニットを組みました。 平成11年に表示器のLED化、平成12年1月に更新工事を受け、 平成15年にスカート取付、平成19年にジャンパ栓の蓋を改良しています。
平成29年7月13日 高津