◯8625Fの軌跡
昭和51年12月 冷房準備車で落成した新製車3両に8041Fの3両を中間に組込み6連を組成、 新玉川線の開業用11本の一員だが翌年2月頃までは東横線で暫定運用。
昭和52年4月 新玉川線開業。渋谷〜二子玉川園の折返し運転開始。
昭和54年6月 6両揃って冷房化。
昭和54年8月 田園都市線・新玉川線・半蔵門線直通運転開始。
昭和56年3月 新製のサハ8945を3号車に組込みクハ8041を置き換える。 クハ8041は新製の中間車と組み6連の8041Fを組成し東横線に復帰。
昭和56年12月 新製のデハ8842と8604Fのサハ8921を組込み8連化。
昭和58年1月 新製のデハ8758、デハ8860を組込み10連化。
昭和58年9月 新製のデハ8869を9号車に組込みデハ8236を置き換える。 デハ8236は暫定サハ代用として8019Fを7連化。
昭和62年3月 新製のデハ0708を7号車に組込みデハ8141を置き換える。 デハ8141はサハ代用のデハ8262とユニットを組み8023Fを8連化。
平成9年11月 デハ8625、デハ8731、サハ8945、サハ8921、デハ8525の5両が更新工事を受ける。



デハ8625


デハ8625は渋谷向きの先頭車で8625Fの1号車です。 8000系8次車として昭和51年12月に新製。 新玉川線開業要員だったこともあり新製時は冷房準備車でしたが、 昭和54年6月に冷房化されています。 8次車ですから新製時はHゴムが灰色、車側灯部分のコルゲートが切れたタイプです。 Hゴムは昭和55年頃より順次黒に変更されています。
平成29年6月9日 高津


デハ8731


デハ8731は8625Fの2号車です。 8000系8次車として昭和51年12月に新製、新製時は冷房準備車でした。 昭和54年6月に冷房化、平成9年11月に更新工事を受けています。 8000系・8500系の貫通路は幅広貫通路ですが、 吹き抜け防止にデハ8700のパンタ側の妻板には両開きの貫通扉があります。
平成29年8月24日 高津



13次車までは屋根上のヒューズ箱が金属製、 11次車までのオリジナル設計車は屋根全体にランボードがあります。 また、絶縁材に塩ビの絶縁シートが張られていて、周囲には押さえ金があって段がついています。 現在は絶縁材の上から絶縁塗料が塗られています。



サハ8945


サハ8945は8625Fの3号車です。 8000系12-2次車として昭和56年3月に新製、 次の12-3次車から準軽量車体になりますので、 オリジナル設計の最終グループの1両です。 3号車のクハ8041を置き換え、 クハ8041は8624Fのクハ8040と新製の中間車で8041Fを組成しています。 これ以降に組み込まれた新製車は新製時より冷房車です。 平成9年11月に更新工事を受け、車椅子スペースが設置されています。
平成29年10月7日 二子新地


デハ8860


デハ8860は8625Fの4号車です。 8000系14次車として昭和58年1月に新製、準軽量車体です。 デハ8758とユニットを組み8625Fの10連化要員でした。 14次車ですから車側灯はコルゲートに丸穴を開けたタイプ、 クーラーキセは凹みのあるタイプです。 8625Fは平成9年に行先表示器がLEDになりました。
平成29年8月5日 高津


デハ8758


デハ8758は8625Fの5号車です。 8000系14次車として昭和58年1月に新製、準軽量車体です。 デハ8860とユニットを組み8625Fの10連化要員でした。 14次車ですからドア間は7人掛で袖仕切りは背の高いタイプ、 また行先表示器は窓中心になりました (3号車のサハ8945と見比べると違いがわかります)。
平成29年6月8日 高津



14次車から屋根上のヒューズ箱が樹脂製に変更されています。 また、準軽量車体車はランボードがパンタ横だけとなりました。 絶縁材は絶縁塗料になりましたので、周囲の押さえ金がありません。



デハ8842


デハ8842は8625Fの6号車です。 8000系13次車として昭和56年12月に新製。 8604Fから移ったサハ8921とともに8625Fの8連化要員で、新製時のユニットの相手はデハ8141、 昭和62年3月からは現在のデハ0708とユニットを組んでいます。 12-3次車から準軽量車体と呼称しているコルゲート付の軽量車体となり、屋根の断面形状が変更、 13次車からは屋根の絶縁材が塩ビ製の絶縁シートから絶縁塗料に変更になっています。 12-3次車と13次車は絶縁材が屋根の中央部分だけとされ、張り上げ屋根のような形態が特徴です。 8500系には12-3次車が存在しないので、13次車のデハ8800の3両、 サハ8900の5両の8両だけの特徴ですが、260/400には3両しか残っていません。
平成29年8月5日 高津


デハ0708


デハ0708は8625Fの7号車です。 8000系18-2次車として昭和62年3月に新製、準軽量車体です。 7号車に残っていたデハ8141を置き換え、 デハ8141は8023Fでサハ代用となっていたデハ8262とユニットを組みました。 18-1次車の編成車と18-2次車以降はドア知らせ灯が縦長のタイプに変更になりました。
平成29年7月14日 高津


サハ8921


サハ8921は8625Fの8号車です。 8000系10-1次車として昭和54年8月に新製。 新製時は8604Fの8連化要員でしたが、補助電源装置を8601Fから8605FをMG、 8606F以降をSIVと編成ごとに揃えることになり大掛かりな編成替えが行われ、 8604Fから8625Fへ移りました。 平成9年11月に更新工事を受けているので現在はドア間7人掛け、 3人4人に仕切るポールがあります。
平成29年6月8日 高津


デハ8869


デハ8869は8625Fの9号車です。 8000系15次車として昭和58年9月に新製、準軽量車体です。 8625Fに残るデハ8236を置き換え、 デハ8236はサハ代用として8019Fに組み込まれています。 平成13年に車椅子スペースを設置。 サハ寄りの妻板に貫通扉が設置されています。
平成29年7月29日 高津


デハ8525


デハ8525は8625Fの中央林間向き先頭車で10号車です。 8000系8次車として昭和51年12月に新製。 冷房準備車で新製され、昭和54年6月に冷房化はデハ8625と同じです。 平成9年に表示器のLED化、平成15年にスカート取付、 平成19年にジャンパ栓の蓋を改良しています。
平成29年7月29日 高津