◯8620Fの軌跡
昭和51年10月 冷房準備車で落成した新製車3両に8035Fの3両を中間に組込み6連を組成、 新玉川線の開業用11本の一員だが翌年2月頃までは東横線で暫定運用。
昭和52年4月 新玉川線開業。渋谷〜二子玉川園の折返し運転開始。
昭和54年8月 田園都市線・新玉川線・半蔵門線直通運転開始。
昭和54年10月 8520、8620、8726と8000の3両に冷房を取付け。 冷房電源はクハ8036にMGを設置。
昭和55年2月 新製のサハ8937を3号車に組込みクハ8036を置き換える。
昭和57年10月 デハ8848、サハ8956を組込み8連化。 デハ8848はデハ8136とユニットを組み、デハ8218はユニットの相手がデハ8520となる。 11月には田園都市線・新玉川線の全編成が8連になる。
昭和58年1月 デハ8755、デハ8857を組込み10連化。
昭和61年1月 新製車デハ8782を組込み、デハ8136を置き換え。 デハ8136は8017Fに組み込み8連化。
昭和63年3月 新製車デハ0812を組込み、デハ8218を置き換え。 これにより8500系と8000系の混結が全ての編成で解消される。 デハ8218は8039Fに組み込み8連化。
平成15年12月 8601Fのデハ8791-デハ8895、8602Fのデハ8792-デハ8896で デハ8726、デハ8848、デハ8754、デハ8857を置き換える。
平成31年4月 運用離脱



デハ8620


デハ8620は渋谷向きの先頭車で8620Fの1号車です。 8000系8次車として昭和51年10月に新製。 新玉川線開業要員だったこともあり新製時は冷房準備車でしたが、 昭和54年10月に冷房化されています。 更新工事を受けていないので、ドア間8人掛け、車端は4人掛けです。
平成29年8月5日 高津


デハ8791


デハ8791は8620Fの2号車です。 8000系18-1次車として昭和61年7月に新製、 新製時はデハ8895とユニットを組み8601Fの10連化要員でした。 同年9月から一時的に8607Fに移りましたが三ヶ月で戻っています。 平成14年1月に8601Fは運用離脱、 翌年12月に8620Fへ移りデハ8726を置き換えました。
平成29年8月5日 高津


サハ8937


サハ8937は8620Fの3号車です。 8000系11-1次車として昭和55年2月に新製。 3号車のクハ8036を置き換えています。 クハ8036は8619Fのクハ8035と新製の中間車で8035Fを組成しています。 8601F、8602Fから4両を迎えたあとは、 8620Fの準軽量車体ではない唯一の中間車となりました。
平成27年12月30日 高津


デハ8896


デハ8896は8620Fの4号車です。 8000系18-1次車として昭和61年7月に新製。 新製時はデハ8792とユニットを組み8602Fの10連化要員でした。 平成14年1月に8602Fは運用離脱、 翌年12月に8620Fへ移りデハ8857を置き換えています。 18-1次車からコンプレッサーがHS-20Gに代わりました。
平成27年12月30日 高津


デハ8792


デハ8792は8620Fの5号車です。 8000系18-1次車として昭和61年7月に新製。 新製時はデハ8896とユニットを組み8602Fの10連化要員でした。 平成14年1月に8602Fは運用離脱、 翌年12月に8620Fへ移りデハ8755を置き換えています。 18-1次車からパンタグラフがPT44S-D-Mに代わりました。
平成29年9月4日 二子新地


デハ8895


デハ8895は8620Fの6号車です。 8000系18-1次車として昭和57年10月に新製。 新製時はデハ8791とユニットを組み8601Fの10連化要員でした。 平成14年1月に8601Fは運用離脱、 翌年12月に8620Fへ移りデハ8848を置き換えています。 コンプレッサーはHS-20Gのはずですが、取り外されているようです。
平成29年6月30日 高津


デハ8782


デハ8782は8620Fの7号車です。 8000系17次車として昭和61年1月に新製。 16次車から車側表示灯はレンズが横長のタイプになりました (丸形レンズの車両も現在はこの横長タイプに交換されています)。 8620Fに残るデハ8136を置き換えデハ8848とユニットを組みましたが、 平成15年12月にユニットの相手は8601Fから移ってきたデハ8895に代わりました。
平成29年9月30日 高津


サハ8956


サハ8956は8620Fの8号車です。 8000系14次車として昭和57年10月に新製、準軽量車体です。 デハ8848とともに8620Fの8連化要員で、新製時は6号車でした。 車側表示灯は、中央が戸閉知らせ灯、右が非常通報灯で、 非常通報灯は丸形レンズです。
平成29年8月4日 高津


デハ0812


デハ0812は8620Fの9号車です。 8000系19-2次車として昭和63年3月に新製。 8620Fに残るデハ8218を置き換えています。 8618Fのデハ0811とこのデハ0812の新製により8500系と8000系の混結が終わりました。 19次は既存編成組み込み用の車両にもドア間には3人4人に仕切る板状の中仕切が設置されています。 なお、袖仕切りは背の高いパイプのタイプです。 19-2次車のデハ8800形は運が悪く、6両中の5両が平成19年、20年に廃車になっています。
平成29年6月23日 高津


デハ8520


デハ8520は8620Fの中央林間向き先頭車で10号車です。 8000系8次車として昭和51年10月に新製。 冷房準備車で新製され、昭和54年10月に冷房化はデハ8620と同じです。 平成12年に表示器のLED化、平成15年にスカート取付、 平成19年にジャンパ栓の蓋を改良しています。
平成29年6月20日 高津