頸城鉄道 最終回
  −飯室駅−


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 頸城鉄道のストラクチャーシリーズ第7弾。



    − 飯室 −  

飯室駅で発車待ちのホジ3
 両端が廃止され、無人の終端駅となった飯室駅。
 対向設備は機回し線として残されたが、積雪期以外はホジ3の単行が行き来するだけだったので滅多に使われることもなく、ホームも線路も草に埋もれていた。
 駅舎のあるホームには桜の古木が並び、詰所、倉庫等の付帯設備も残っていたし、貨物側線や腕木信号機、蒸機時代からの給水タンクまで姿を留めており、軽便の駅としての舞台装置は揃っていた。



浦川原側の駅舎妻面。
ホーム側、浦川原方向から
トロッコを牽いたホジ3


腕木信号機と改札口
駅名票と便所
改札口


百間町よりの妻面
 正面入口側に回るとすぐ前は国道で、駅前広場などはない。国道は舗装の際に嵩上げされたのだろう、駅舎の方が一段下がった位置にあり、線路と国道にはさまれてとても窮屈そうだ。
 正面入口の柱にバス停の表示が掲げられ、駅名票より目立っていた。


バス停の表示が目立つ
国道から見る、百間町方から
国道から見る、浦川原方から



    付帯設備  

詰所、ホーム側から
詰所、国道側から
小さな倉庫と給水タンク


便所、国道側から
便所、駅舎側から
便所と貨物側線




1971年4月。頸城鉄道全廃まで2週間
 廃止後30年を経た現在も、ホーム上の桜並木と給水タンクはまだ残っているらしい。
 「この場所にホジ3が保存されたら・・・」などと、つい夢見てしまう。



  今回で頸城鉄道のシリーズはひとまず終了です。1年間お付き合いいただきありがとうございました。



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