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上田駅に向かうデハ1001+クハ1101です。 上田電鉄への譲渡時パンタをシングルアーム化、そして運転室側に増設しています。 NHK大河ドラマ「真田丸」放映時はラッピングをされていましたが現在は、 東急時代と同じステンレス地に赤帯です。
2021年12月19日 下之郷〜中塩田

運転室の席越しガラス越しの撮影となりましたが、デハ1001相方クハ1101です。
2021年12月19日 下之郷駅


 私は地方の中小私鉄が得意ではなく、 上田電鉄も長野電鉄もアルピコ交通も乗ったことがありません。 昭和33年に東急傘下となり、近年は東急色が濃くなっている上田電鉄ですが、 上田電鉄といえば台風による橋梁落下が記憶に新しいですね。 最近は地域、自治体の支援体制がしっかりしていて橋梁も修復されたのはなによりです。 今月の友情出演は復旧なった上田電鉄のデハ1001をご覧ください。 しかし、上田電鉄に続き今度はアルピコ交通に被害が。 台風や大雨の被害が目立つようになったのは困ったものです。
(2022年1月 H・T)
 地方の中小私鉄では重宝するのでしょうか、 大手私鉄で活躍した「18m車」が第二の人生を営んでいます。 特に東急の1000系は、現在でも池上線、多摩川線で3連として、運用されていますが、 上田電鉄、伊賀鉄道、一畑電車、福島交通へ譲渡されています。
 上田電鉄別所線は、1986年(昭和61年)の1500V昇圧に際して、 東急より譲渡された5000系4本と5200系1本に置き換えました。 その後1993年(平成5年)東急から7200系を譲り受け全車冷房化を果たすなど、経営努力を重ねています。 2000年(平成12年)には国土交通省が出した地方鉄道安全新基準を満たすために設備改修、 車両更新方針が発表され、2008年(平成20年)から1000系が導入されました。 東急池上線・多摩川線で使用されていた1000系3連を2連化、パンタ増設やワンマン運転対応設備追加、 ATSの機器交換、暖房強化などを東急テクノシステム長津田工場で施工され、 陸送により、上田電鉄へ搬入されました。
 この1000系は、VVVFインバータ制御、ボルスタレス台車、 シングルアームパンタなど上田電鉄では初採用となる近代的な機器を備えた車両となりました。 因みに上田方のデハ1001は元東急デハ1315、別所温泉方クハ1101は元東急クハ1015です。 以前、トップナンバーで取り上げた「東急1001」(渋谷方)はクハでした。 菊名方はクハ1101で同じ形式・車番ですが、同一車輛ではありません。
 2019年の台風で千曲川橋梁崩落による長期区間運休や新型コロナウイルス感染症拡大の影響があり厳しい経営となっていますが、 上田電鉄の経営努力、沿線自治体や地域団体の支援があり、鉄路を存続させようという気構えがあります。 話題のSDGsに、「住み続けられるまちづくりを」があります。鉄道はもっと必要となるべきと感じます。
(2022年1月 T・O)


デハ1004+クハ1104です。 入線してからは暫く東急時代の外観で使用されていましたが、 7200系7253編成「まるまど号」が廃車され代わりに2015年から企業協賛で 「まるまどりーむ号Mimaki」として運行を開始しています。
2021年12月19日 下之郷〜中塩田

元東急1000系ですが、中間車から改造されたため、顔付きが他車とは異り、 形式番号もデハ6001+クハ6101となりました。 「さなだドリーム号」という愛称が付けられています。
2021年12月19日 下之郷車庫

今は、下之郷車庫で倉庫として使用されているクハ5251です。 降雪に備えてか、前面にはカバーがかけられていました。 元東急5200系デハ5202で、デハ5201と共に譲り受けましたが、 電装解除をされ、クハ5251となりました。 相手だったデハ5201は廃車された後に東急車両製造(現:総合車両製作所)に里帰りして静態保存されています。 残されたクハ5251は、倉庫として余生を過ごしていましたが、イベントなどで展示されるようになりました。 現在は、アルピコ交通から譲り受けた5000系パンタを載せました。
2021年12月19日 下之郷車庫