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1100形1101は守谷方の先頭車です。川重らしいアルミの塊のデザインです。    平成17年8月29日 守谷駅


 「トワイライトエクスプレス」の運行終了が話題となりましたが、 団体臨時に使われて過去に何度か関東に来たことがあります。 関東に住んでいると「トワイライトエクスプレス」は乗り難い列車ですし、 簡単には撮れない列車ですから、 これを逃すわけにはいかない、と出かけた次第です。 北浦和で上りを撮り、回送の下りは宮原、 そして形式写真を期待して深谷まで追いかけましたが、 これは空振りでした。 この日、上りと下りの間の空き時間に開業間もないつくばエクスプレスに足を伸ばしてみました。
 平成17年8月24日に秋葉原とつくばの間に通称つくばエクスプレスが開業。 守谷までの運用の直流車TX1000系14本とつくばまでの交直両用のTX2000系23本が用意されています。 どちらも6連で、中間にセミクロス車を設定したTX2000系に対して、 区間運転用のTX1000系はオールロングシートです。 開業から10年になりますが、乗客は倍増しているそうでなによりです。
 初乗りの印象は普通だと「速い!」だと思いますが、 私の一番の印象は駅構内の案内表示でした。 中国語、韓国語の表記が併用されたのはここが最初ではないでしょうか。 この時はまだ周囲が雑木林や畑、空き地ばかりで、 筑波の学園都市はともかく、こんな場所に中国や韓国の観光者が来るのかいな? という印象でした。
 つくばエクスプレスの駅はとてもすっきりした印象があります。 この時は単に「新しい駅だからかな」程度にしか思っていませんでしたが、 設計・デザインに大きな配慮があることを知りました。
 1つは、ホーム上の番線方面標に特徴があります。 島ホームの場合は、横長の案内表示板の両端に番線方面標、 その内側に発車電光表示板、そして中央に時計と、 乗客が必要な情報が1つの表示板に収められているのです。 通常は管理する部署が異なる等の理由でこれらの表示類が別々に設置されている訳です。
 また、駅構内の駅名標のベースカラーに赤、乗車系誘導標のベースカラーに青、 下車系のベースカラーには黄(これは最近の標準カラーですね)と整理されています。 赤と青は「ブランドアイデンティティーの形成」という観点から 「つくばエクスプレスの”活気とエネルギー”を表現する赤」と 「鉄道システムの”安全性と信頼性”を表現する青」が設定されているそうです。 いつもとちょっと違う視点から駅を眺めて見るのも面白いかもしれませんね。 (2015年8月 H・T)


つくばエキスプレスの開業でつくば線から撤退、青春メガドリームに転身することになったメガライナー。
不幸にも夜行運行中に2台が相次いで火災事故を起こして引退してしまいました。 平成17年9月4日 東京駅日本橋口

この日のお目当てのEF641030牽引のトワイライトエクスプレス回9747レ。 平成17年8月29日 宮原

中国語と韓国語の表記が珍しくて撮ったのですが、番線表示標は撮っていませんでした。    平成17年9月4日 流山おおたかの森駅

秋葉原側の先頭車1600形1601です。   平成17年8月29日 守谷駅