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キハ461 昭和62年3月14日
休車中でも保守は続けられたようで、 塗装により本来運転室正面窓下にあるべき「461」という車番が消えています。

 筑波鉄道のキハ460形キハ461です。筑波鉄道は関東鉄道系列で常磐線土浦と水戸 線岩瀬を結んでいましたが、1987年(昭和62年)4月1日に廃止されています。 廃止が目前に迫った3月14日に友人達と訪問しました。
 このキハ461は、鉄道省時代の1934年(昭和9年)1月30日にキハ41056として 落成しました。その後、機関の交換などで、→キハ41207→キハ41307と番号を 変え、1957年称号改正でキハ048(キハ04形)となりました。 1958年に廃車となり、同年、西鹿島から二俣線(現 天竜浜名湖鉄道)の 遠州森駅までの乗り入れ用として、同じキハ04形2輌とともに遠州鉄道に 譲渡されキハ802として活躍しました。1966年9月30日で乗り入れが廃止さ れると、職場を失いましたが、翌年(1967年)4月、北陸鉄道に譲渡され、 能登線のキハ5211となっています。 1972年(昭和47年)、能登線が廃止され、関東鉄道に移りました。 鉄道省→国鉄、関東鉄道−分社→筑波鉄道など含め、6社を渡り歩いています。
 1984年頃、営業運転から引退をし、真鍋機関区で休車となっていましたが、 1986年には水戸機関区の公開に駆けつけ、展示されています。 そのころ、キハ41000形の原形をとどめる貴重な存在であると保存運動が起き、 キハ048保存会の手でつくば市のさくら交通公園で保存されることとなりました。 さらに、2007年さいたま市に開設される鉄道博物館に展示されることになり ました。(2005年8月 T・O)


廃止直前の真鍋機関区の構内
一番左がキハ461、その隣は琵琶湖の江若鉄道から来たキハ511そして、 元雄別鉄道(北海道)のキハ811、キハ762(右端)です。


キクハ11
同じ構内では、廃車解体が始まっており、キクハ11がご覧のように解体されていました。