昭和44年 大橋
玉川線沿線に生まれ、毎日のように目にしていたのですが、
両親が玉電よりもバスを好んで利用したことから
「今日は玉電で帰ろうよ」とリクエストしなければ乗れなかったものです。
いよいよ廃止の日が近づくとハーフサイズのカメラを手に愛車(チャリンコです)
に跨り写真を撮りに出かけました。
デハ80形は、戦後最初の新車として昭和24年から製造が始まり、
木造車の鋼体化名義を含め28両が製造されました。
世田谷線には6両が引き継がれましたが、塗色の変更、更新工事と
姿を変える度に興味は薄らぎ世田谷線時代にはほとんどカメラを向けませんでした。
軌道線としては35年ぶりの新車デハ300形が1999年から投入され、
その置き換え完了によりデハ81は2001年2月4日付で廃車になり、
ここにデハ80形は形式消滅となりました。(H・T)