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1000形トップナンバーは中間電動車、デハ1001です。 |
2021年 7月 1日 小田原駅 |
小田急と言えば、相模大野での分割併合が華(?)でしたが、 今は極わずかの特急に残るだけとなりました。 そんな背景から10連が主流となった今でも6連+4連が多く、 しかも組合せが固定されていないようです。 VVVF車と抵抗制御車の組合せに乗ると、なんだか得した気分になったものです。 今月の友情出演は廃車が出始めた初期のVVVF車である1000系をご覧ください。
(2021年7月 H・T)
小田急通勤車の顔は、2600形や5000形(初代)などに代表される前面貫通形 3枚窓が長らく主流となっていました。 しかし、営団(現:東京メトロ)千代田線直通運転用として1972年(昭和47年)に登場した9000形は、 運転席・助手席窓を内側に凹ませた形状で大きく変わりました。 ちなみに、番号が若い8000形は1982年(昭和57年)の登場です。 その抵抗制御方式の9000形も約20年が経ち、 また2600形で実用試験を行っていた新技術のVVVFインバータ制御方式の実用化に目途がたったことから、 後継車輛として1988年(昭和63年)に登場したのが「1000形」です。 1993年(平成5年)までに4両編成、6両編成、8両編成、10両編成、計196両が製造されました。 なお、前面窓は凹ませると空気を巻き込み、ガラスが汚れるということで、出窓タイプとなりました。
最近は、コスト低減と車体強度を保つために戸袋窓を廃止する 傾向ですが、小田急では、この1000形やワイドドアを採用した 2000形まで設置されていました。 個人的には、戸袋窓設置が好きですが理由を聞くと納得です。
2021年 7月 1日 小田原駅
1000形は、VVVFインバータ制御方式を本格的に採用した車両であり、 さらに車体にステンレス鋼を初めて採用した車両でもある小田急としては革新的な車両です。
そんな1000形ですが、2007年(平成19年)、 千代田線直通用には4000形(2代目)の使用が始まり開始され、2010年、完全に直通運用から撤退し、 地上用となりました。 2014年(平成26年)、ワイドドア車を除く車両にリニューアル工事を行うことが発表され、 1057編成、1066編成から実施されています。 しかし、ワイドドアでない車両にも廃車が発生しており、リニューアル計画が変更されたかもしれません。
ただ、このトップナンバー1051編成は、リニューアル工事が未施工ですが、 小田急の検測車クヤ31牽引車としての給電ジャンパー栓設置などが施されており、 当分の間は働いてくれるものと思っています。
(2021年7月 T・O)
デハ1001とユニットを組むデハ1101です。 2021年 7月 1日 小田原駅
先頭車のトップナンバーは新宿方のクハ1051です。 2021年 7月 1日 小田原駅
トップナンバー編成1051Fは、検測車クヤ31の牽引車としても働きます。 営業運転ではありません。 手前からクハ051+デハ1001+デハ1101+クハ1151+クヤ31。 2021年 4月11日 和泉多摩川駅