トップナンバーアルバム

後楽園駅ホームに滑り込む02101。更新でサインウエーブが復活しています。
2019年12月29日 後楽園駅

車体番号は、他のメトロ社と同じく最初の小文字2桁は形式、 3桁目は号車、下2桁が編成番号を表しています。 このトップナンバー編成は、手前から02601-02501-02401-02301-02201-02101となります。
2019年 8月12日 本郷三丁目〜後楽園


 丸ノ内線は銀座線に次いで2番目に開業していますが、 開業が早い割には乗ることが少ない路線でした。 結婚するまでは世田谷で暮らしていましたが、 出かける時は渋谷を経由するので、山手線と銀座線で用が足りていたのです。
 今月の友情出演は、個人的には馴染みの薄い丸ノ内線の02系をご覧ください。
(2020年7月 H・T)
 私は、昭和36年から2年間西荻窪に住んでいました。 親父に連れられ、東京へ遊びに行く時は中央線ですが、たまに荻窪で下車、 丸ノ内線で行くことがありました。 以前は神戸に住んでおり、大阪市営地下鉄(現:大阪メトロ)に乗っていたのですが、 就学前で小さかったからか全く記憶がありません。小学生となって乗った丸ノ内線は、 もちろんトンネル内を走り景色は見えませんが、何故かワクワクした気分となりました。 ちなみに当時の首都圏の地下鉄は、銀座線、丸ノ内線と部分開通した日比谷線、 都営浅草線で今のような煩雑な路線はありません。その後、丸ノ内線に乗車する機会はあまりなく、 久しぶりに乗るとワンマン運転になり、ATO化されていたことにはビックリしました。
 さて、02系は昭和が終わる直前の1988年(昭和63年)10月 から丸ノ内線で営業運転を開始した帝都高速度交通営団(通称:営団) の車両です。 それまで稼働していた300形、400形、500形、900形が車齢30年を過ぎたことから、 銀座線の01系をベースに設計し、アルミ合金、片側3扉の6両編成となっています。 外観デザインは、従来車300形などのサインウエーブは採用されず、丸ノ内線イメージカラー 「スカーレット」とアクセントとして「白」を取り入れた帯をまいています。 2004年(平成16年)に、東京地下鉄(東京メトロ)が発足し、全車両が継承されています。
 制御機器は、第01〜19編成まで01系と同じ高周波分巻チョッパ制御を採用、 増備の第20〜53編成と方南町支線用の第81〜86編成(3両編成)は、 VVVFインバータ制御に変更されています。 なお、第01〜19編成も2009年(平成21年)から始まった更新工事でVVVFインバータ制御に改修され、 2014年までに全編成の更新工事が終了しています。 この更新工事で、サインウエーブが復活し、更新車であることをアピールしています。
 東京メトロ中期計画で、2018年から6両編成車を新型の2000系に置き換えることが発表され、 現在2000系が続々と落成しています。方南町支線は、開業以来3両編成で運用されていますが、 1996年(平成8年)製で比較的新しいためか、「置き換え発表」はまだありません。 しかし、方南町支線もホーム延伸工事が行われ、本線から6両編成が直通するようになり、 近い将来02系は全廃されるのかもしれません。
(2020年7月 T・O)


登場時は、このような姿でした。写真は後期製造で未更新の02621です。
2019年 8月12日 本郷三丁目〜後楽園

私が喜んで乗っていた頃の丸ノ内線四ツ谷駅です。 もちろんホームドアは設置されていませんし、銀座方面は高い建物が見えません。 これが、昭和30年代半ばの東京の姿です。写真に写る車両は、片運の500形初期車。
1962年 8月19日 四ツ谷駅

開業以来、丸ノ内線で活躍していた300形トップナンバーの301は東西線葛西駅の地下鉄博物館で保存されています。
2011年 4月26日 地下鉄博物館