神宮前駅に進入する7001F。運転室の窓枠が黒いのが特徴。
なお、この編成は7041Fから転用した7750形2両の
中間車が連結され6連でしたが
7750形が廃車され4両編成となっています。 (2008年9月13日 金山〜神宮前)
運転室を2階としたため車掌室は連結側にありました。冷房機がAU12タイプと
なっているのが時代を感じさせます。
(2008年9月13日 鳴海駅)
名鉄パノラマカーと言えば、小田急ロマンスカー、近鉄ビスタカー等とともに一世を風靡した車両ですね。
小田急のロマンスカーとは異なり運転席への出入りは車体外側からで、
夜になるとステップに点灯するライトが特徴でした。
友人のT・Oがパノラマカー最後の姿を撮ってきたのでご覧ください。
(2009年6月 H・T)
名鉄の顔と言えば赤い(スカーレット色)7000系「パノラマカー」でしたが、
1998年(平成10年)に『ラッシュ輸送に適さないことや省エネルギー化するため
今後10年間で全廃する』旨が発表されました。
計画通り2008年(平成20年)には定期運用が終了、現在はイベント運用のみとなっています。
7500系や吊り掛けの7300系を含め242両も製造され、
一時は名鉄車輌の3分の1を占めた形式も終焉の時を迎えました。
さて、7000系「パノラマカー」は1961年(昭和36年)にデビューしています。
車体のデザインは専門のデザイナーの手により、塗装は赤一色、運転室を上にあげ、前面を展望室とし、
窓は連続窓、さらにはミュージックホーンや車内オルゴールを採用するなど画期的な車輌でした。
第5回ブルーリボン賞を受賞しています。
大学時代(1975年頃)初めて乗った時は嬉しくて、展望席に座ろうとするとシートが、
切り裂かれておりなんとなく哀しくなった記憶があります。また乗車券のみで乗れる特急でしたが、
中京地区ではビジネス特急151系「こだま」とも競っていました。
しかしながら151系はもちろん、同じような先頭形状の小田急ロマンスカー3100形NSEもすでに引退し、
今まで活躍できたのは奇跡と言って過言ではないと思います。
ちなみににブルーリボン賞を争った相手は国鉄の特急気動車のキハ82形でした。
現在の名鉄に多大な影響を与えた車輌ですので、このモ7001+モ7002は2008年(平成20年)11月に廃車された後、
舞木定期検査場に保存されています。
なお、トップナンバーのモ7001については前面の逆さ富士型表示板が
廃車前に登場時のフェニックスエンブレムに戻され「さよなら運転」を行いました。
(2009年6月 T・O)