トップナンバーアルバム

8001を先頭に出町柳(京都)へ向かう特急。先頭から8001(Mc1)+8101(M2)+8500(T2) +8800(TD:ダブルデッカー)+8751(T3)+8551(T:プレミアムカー)+8151(M1)+8051(Mc2) となります。
2024年12月 4日 西三荘駅

8001編成の淀屋橋側は、50番台の8051となります。
2024年12月 4日 西三荘駅


 公益事業には地域独占が認められていますが、戦前から京阪神間では国鉄 (戦前は国鉄ではありませんが)と私鉄の良い競争が続いていて、 関東人としては羨ましいかぎりです。
 今月の友情出演はそんな京阪の顔とも言うべき8000系をご覧ください。
(2025年4月 H・T)
 4月に入り新年度となり、街では新入社員、新入生を見かけるようになりました。 電車も通勤、通学に不慣れな人が増えたためか、ラッシュアワーでは遅れが発生しています。 私も、50年近く前となりますが、関西の会社へ入社して、京阪電車で通勤を始めました。 最初、不慣れのために通勤に手間取った記憶が蘇りました。今回のトップナンバーは、 その京阪電鉄の特急形車両 8000系の8001です。
 京阪電鉄は、1989年(平成元年)京阪三条から出町柳までの鴨東線が開業しました。 その時は、車体だけですが今でも富山地方鉄道で活躍中の初代3000系 (富山地鉄の形式は10030形)が特急車として運用されていましたが、所要編成本数が増え、 さらに6両編成で運転されていた一部特急列車を7両編成に統一するため、 新形式8000系を7両編成1本と中間車5両誕生させました。
 その後、1993年(平成5年)に8000系に統一することとなり、 7両編成10本が製造されていますが、検査体制見直しや繁忙期ダイヤでの車両不足対応で、 3000系(初代) 1本が残されました。残った3000系は、1995年(平成7年)に、 さらなる輸送力増強と旅客誘致を目的として保留車として残されていた3506と3005 を組み合わせた大掛りな改造を行い、ダブルデッカー2階建車両として、 増結する形で8両編成としました。これが好評のため、 1997年(平成8年)から1998年にかけて8000系のダブルデッカーを新造して、組み込み、 8両編成となりました。なお、8000系はアルミ合金製で誕生していますが、 剛性の問題でこのダブルデッカー車両は鋼製です。また、京阪名物「テレビカー」 を連結していましたがリニューアル工事で廃止されました。
 そして、2016年(平成28年)から2017年にかけて、 中間車1両を改造し有料座席指定の特別車両「プレミアムカー」が誕生しています。
 現在、京阪特急は、2008年(平成20年)中之島線開業時に誕生した3000系(2代目) も使われていますが、特急の主力は、いまなお 8000系です。
(2025年4月 T・O)