昭和53年3月29日 元田中駅
旅に出ると寸暇を惜しんで鉄チャンするのが常なのですが、
何事にも例外は存在するものです。
この時は、友人と二人で姫路機関区(DD54)・別府鉄道・
片上鉄道を訪ねたあと、最後の一日は一人で京都へ足を延ばしました。
と、言うのも「北山杉」をこの目で見たくなったからなのです。
下調べもないまま京福電鉄叡山線で八瀬遊園まで行き、
バスを乗り継ぎデュークエイセスの歌で知られた三千院へ。
裏山の杉林を見て半分満足しましたが、
歌とは異なり途切れることのない人の波には閉口しました。
京都側の京福と言えば、最後のポール電車でもあり
十人十色でも大竹が取り上げたようにファンが多いのですが、
何故か私の好みではなく撮った写真もこれ1枚だけでした。
さて、空気バネと近代的な車体を持つデオ300形は
昭和34年に2両が製造されています。
蛇足ながらデオの「オ」は大形、デナの「ナ」は
中形(なかがた)を表すそうです。
叡山・鞍馬線は昭和61年に京福電鉄から分離し叡山電鉄となり、
今は車両も一新されています。
(2005年2月 H・T)
元田中駅の横では京都市電と平面クロスしていました。