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阪急の華と言えば、それは京都線の特急車ですよね。 M・N追悼の第三弾は京都線の新しい特急車9300です。 2800は名車の誉れ高い車でしたが、M・N唯一の不満は所要に1本足らず、 しばしば5300の代走が入ることでした。 そんなことで6300の登場には大きな期待があったのですが、 車端に寄ったドアや鉢巻き状のクリーム色の塗装などが微妙でした。 その6300が京都線の顔になって幾年、 ライバル京阪3000が引退しても現役を続行する6300にエールを送りながらも、 待望の特急車登場にすぐさま駈け付けるところは筋金入りの阪急ファンでした。 (2007年2月 H・T) 6300系以来、28年ぶりに登場した京都線用の特急車です。 登場するとM・Nはすぐに正雀へ駈けつけ訓練の模様を撮影しています。 しかし、営業運転は2003年(平成15年)10月14日の鉄道記念日からの運用でしたので乗れず、 結局乗ったのは8200を撮ったとき2004年夏でした。8200を写した後、私(T・O)も合流し、 おおよそのダイヤが判っていたので高槻市まで行き、2本待ちました。 ちょうど並んだ河原町行特急は、6330でトップナンバーが並んだと喜んでいました。 さて、先頭の9300に乗ると「ドアの手摺りは柱と一体形だね」という調査から始まり、 「天井が高くなった」、「室内の照明は半間接照明でうまく処理されている」、 「運転席は8000とほぼ同じ、いや、計器盤左側にモニタが新設された」 などの言葉が発車前に飛び出し、発車すると「3M5TだがVVVFだから加速は良い」、 「最近、阪急は先頭車をM車とするので中間にT車が5両繋がることになる」と続きました。 彼の頭の中は阪急のデータで一杯のようでした。 高槻市では座れませんでしたが、十三に着くとかなりの乗客が降り、 一駅だけですが座ることができました。また、彼のチェックが始まり、 「窓が上下方向に拡大されたけれど座るとチョット居心地がよくないなあ」、 「座席の間隔は拡大されているな(900mm→950mm)」など、梅田に着くまで話を続け、 降りるときに「やっぱり、阪急はいいなあ!」と一言ありました。 そんな彼も9300系に乗ったのはこれが最初で最後となってしまいました。 2005年1月31日に会社で倒れ、2月3日早朝、50歳という若さで天国に召されました。 2006年、9000系がデビューしましたが、天国からまたチェックをしていると思っています。 (2007年2月 T・O) |