小涌谷駅 昭和47年春
サークルやクラブが新入生の勧誘合戦を繰り広げる春の大学のキャンパス。
それとは比較にならないほど地味でしたが、私の通った高校にも春には
クラブ紹介週間みたいなものがありました。我が鉄研は教室で模型の運転を
するのが恒例となっていましたが、高3の春は皆に悲愴感が漂っていました。
と、言うのも前年は入部者がゼロだったからなのです。
我々の努力のかいあって(?)無事に新入部員の確保ができ、
歓迎旅行と称して箱根に出かけました。運悪く翌日は朝から雨。
宿を出て最初にシャッターを切ったのがこのユ1でした。
「鉄道模型趣味」695号(平成14年4月)の『電車あの頃』(河村かずふさ)によれば、
魚や野菜を運び上げるのが仕事だったとか。塗色は全く記憶になかったのですが、
ここにはカラー写真で紹介されています。
そして、とれいん増刊「車輌の視点3」(昭和57年3月)によれば、
大正10年日車-ブリルの製造で、「ユ」は郵便車の「ユ」ではなく、
有蓋車の「ユ」だそうです。(H・T)