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2000系のトップナンバーは中間電動車2001です。2101とユニットを組みます。 |
2019年12月15日 姫浜駅 |
車体側面の中央部にある形式番号。 |
2019年12月15日 姫浜駅 |
姫浜側(唐津側)のTc(制御附随車)は奇数の2501。 |
2019年12月15日 姫浜駅 |
車両先頭部は、加工のし易さから鋼製が多いのですが本形式は珍しく先頭部分もステンレス製です。 |
2019年12月15日 姫浜駅 |
貝塚側(福岡空港側)のTcは偶数の2502。左下「19」は編成番号で、1000系からの通しです。 |
2019年12月15日 姫浜駅 |
県庁所在地である福岡市の玄関口の駅は博多駅、「福岡」と「博多」の関係は不思議ですね。 もともと福岡と博多は隣り合う地名だったようで、九州鉄道は博多地区に玄関口の駅を開業、 しかし市名には福岡を採用したということのようです。
今月の友情出演は、そんな福岡から市営地下鉄の2000系をご覧ください。
(2020年7月 H・T)
今回のトップナンバーは、福岡市交通局が運営を行う正式名称「福岡市高速鉄道」の2000系です。 なお、案内などは「福岡市地下鉄」の呼称が使われています。
1981年(昭和56年)天神〜室見間が開業し、以降路線を伸ばし、1983年(昭和58年)、 姫浜まで開業し、国鉄筑肥線との直通運転を開始しました。福岡市地下鉄は、 開業から電機子チョッパ制御の1000系と投入していましたが、国鉄は福岡市地下鉄への乗入れ車両に、 103系1500番台を投入しました。すでに中央線快速に201系を、 常磐緩行線・千代田線には203系と電機子チョッパ制御車両を投入しており、 103系は製造終了したと思いきや九州で復活したことに「今更、103系!」と思いました。 姫浜〜筑前前原間は複線化されて運転本数は多いのですが、筑前前原以西は、単線で運転本数が少なく、 回生制動を導入しても省エネできず、また国鉄財政事情も高額な車両を投入することが厳しかったようです。 比較的に安価で製造できる抵抗制御の103系を、A-A基準準拠に設計変更を行い導入しました。
さて、福岡地下鉄の経緯は別の機会に譲るとして2000系の話へ戻します。 2000系は1993年(平成5年)の博多〜福岡空港間の空港線開業に備えて、1992年から導入した車両です。 1000系登場から12年も経過し、技術革新もあり、増備ではなく新形式として登場しました。
車体は、4扉は変わりませんが、セミステンレス構造の1000系からオールステンレス構造となり、 車両デザインが変更されています。制御装置はVVVFインバータ制御です。 編成は、姫浜側から、2500形・奇数車(Tc)-2000形・奇数車(M)-2100形・奇数車(M)- 2000形・偶数車(M)-2100形・偶数車(M)-2500形・偶数車(Tc)で4M2Tの6両編成です。
この車両も登場して20年経ち、シート、行先表示器などを取替えるリニューアル工事を 2015年〜2016年に実施しています。 電機子チョッパ制御の1000系も更新工事を受けてVVVFインバータ制御化されていますが、 そろそろ次の車両が登場しそうです。しかし、103系1500番台は、いまだに唐津〜筑前前原間で現役ですので、 もうちょっと活躍して欲しいと思っています。
(2020年7月 T・O)