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修学院車庫で夜の保線作業に備え待機しているデト1001。 如何にも貨物電車といった顔つきです。
2018年10月8日 修学院車庫

デト1001は、道路に接するここが修学院車庫での定位置です。 上部がアイボリー、窓下がダークグリーンの京福塗装を纏うのは叡山電鉄ではこの車両だけとなってしまいました。
2018年10月8日 修学院車庫

車端に見える箱がカバー付き抵抗器です。デト1001の台車が、 車体中央寄りのため運転室下に取付けられています。
2018年10月8日 修学院車庫


 京福電気鉄道は私の不得意科目の1つで、 乗ったことはあるのですが、なぜか個人的に親しみがない鉄道です。 学生時代の大阪や京都には客車列車も多く、 中小私鉄まで手が廻らなかったことも一因かもしれません。
 今月の友情出演は、そんな京福電気鉄道から分離した叡山電鉄の事業用車です。 中小私鉄の事業用といえば怪しげな車両も多いのですが、 昭和49年製なので意外と普通(失礼!)のデト1001をご覧ください。
(2018年12月 H・T)
 京福電気鉄道は、1974年(昭和49年)、保線などで使用していた嵐山線のモフ501と、 叡山線のデワ101を置き換えるため、嵐山線用にモト1001、叡山線用にデト1001を、 武庫川車両工業で製造しました。 両車両とも、モフ501とデワ101と同じく共通設計で、 10m級の無蓋車体とレール運搬可能な細長い運転室の電動貨車です。 主電動機と台車は京都市電600形から流用し、トロリーポール集電でした。 1978年(昭和53年)にポール集電方式を取りやめて、Zパンタ化されています。 なお、同じ会社でありながら形式が異なるのは、別個の会社が各々路線を開業し、 合併した歴史を表しています。 そして、1986年(昭和61)叡山線の分社化で叡山電鉄所属となりました。 デト1001は、叡山線・鞍馬線で保線用として、現在も使用されていますが、 ATSを装備しておらず、営業時間中は運転されません。
 また、京福嵐山線(通称:嵐電)のモト1001は、 通常、西(さい)車庫の奥にいるようでなかなか見ることは出来ません。
 鞍馬線では50‰、叡山線でも33.33‰の勾配があり、 登っていく姿を撮ってみたいと思いましたが、 昼間の運転を行わないので無理でした。
(2018年12月 T・O)