トップナンバーアルバム

出町柳へ向かうデオ901+デオ902編成。 この時は、貴船口〜鞍馬間が、台風21号による倒木などの影響で不通となっており、 「出町柳⇔貴船口」の表示を運転席に掲示して運行していました。
2018年10月 8日 修学院駅

貴船口に到着するデオ902+デオ901。 この辺まで来ると箱根登山鉄道、大井川鐵道など6社が加盟する「全国登山鉄道パーミル会」 に属していることがよく分かります。
2018年10月 8日 貴船口駅

こちらはもう一つの編成、デオ903+デオ904です。
2018年10月 8日 一条寺〜茶山


 京都には何度も行きましたが、なにしろ興味の中心は客車、 好きな私鉄は阪急、それに京阪です。 中小私鉄はどうにも弱く、三千院に行った時に叡電に乗ったはずなのですが。 まだデオ900が生まれる前だったことは確かです。 今年最後の友情出演は、観光客を意識したデオ901をご覧ください。
(2021年12月 H・T)
 今回のトップナンバーは、叡山電鉄のデオ901です。 この車両は、「紅葉を観るために乗りに来ていただく車両」をコンセプトに開発・製造されました。
 叡山電鉄は、元々は京福電気鉄道叡山線でしたが1985年(昭和60年)京福電鉄から分社されて、 更に1991年(平成3年)が京阪電気鉄道(現:京阪ホールディングス)傘下にそして、 2002年(平成14年)に京阪の完全子会社となった会社です。
 京福電鉄は、福井と京都に路線を持っていましたが、軌間、車両、 そして形式名称はバラバラで横の繋がりは低いものでした。ちなみに形式の「デ」は、 電動車を表し、「オ」は大形車と言う意味です。昔から、「叡山電車」や「叡電」と呼ばれ、 地域輸送を担っていました。しかし、1997年(平成9年)京都市営地下鉄烏丸線延伸で、 通勤通学客が移行すると予想されて、対策として沿線観光地に観光客を呼び込むために、 製造されたのが1997年登場の900系です。1998年に、もう一編成増備されています。 近畿車両デザイン室が外観、内装を取りまとめ、武庫川車両工業で製造されました。 眺望重視で、平面ガラスながら前面、側面ともに上部まで窓としています。 沿線風景に溶け込むように、901+902編成はメイプルレッド、 903+904編成がメイプルオレンジ色を車体上部に施しています。 座席は、1+2列で1列側は全て運転室向き、2列側は2席の運転室向き、8席の窓向き、 2組のボックスシートと一般車とは異なる座席配置です。
 紅葉シーズンの二軒茶屋〜二ノ瀬間の「もみじのトンネル」は名物となっています。 なお、2019年春には新緑シーズンに合わせ塗装変更され「青もみじきらら」として運転をされました。  「叡電は」観光に力を入れて、デオ732「ひえい」をデビューさせるなど、一般の方でも、 乗って楽しむ電車へと変わっています。
(2021年12月 T・O)


2018年にデビューした700系デオ732「ひえい」です。
2018年10月 8日 一条寺〜茶山