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秩父鉄道7001: 5000系に押し出される形で余剰となった8500系の8609Fの8両を譲り受け、
3連2本と部品取り2両としています。
この7001は昭和50年製のデハ8509です。
8000系6次車ですので、新製時はドア間の座席定員が8名でした。
ドア横に立てないよう、ぎりぎりまで座席を伸ばしていましたが、
1人当たりの幅が狭く評判は良くなかったですね。
平成11年の車体更新ではドア横にスペースをとり一般的な7名になりました。 秩父鉄道への移籍にあたり、客用ドアを半自動化し、 開閉ボタンが設置されています。 また、前面窓まわりを黒くしたので印象が違いますね。 |
平成25年5月25日 熊谷駅 |
秩父鉄道7101: 7101は中間のT車で、8609Fのサハ8950が種車です。
サハ8950は昭和56年製の8000系13次車です。
この13次車は準軽量車で、屋根のカーブが変わったほか、
絶縁塗装になりました。
この屋根肩部分の絶縁塗装が省略されているのは、
13次車だけの特徴です。
座席は新製時からドア間7名、
袖の仕切りは縦に桟の入った背の高いタイプです。
170kVAのGTOサイリスタ・インバータの補助電源を持っています。 秩父鉄道への移籍では客用ドアの半自動化、開閉ボタンの設置に加え、 MMユニットの間にはさまれることから、その引き通しを追加しています。 また、両方の妻に貫通扉が設置されました。 |
平成25年5月25日 熊谷駅 |
秩父鉄道7201: 7201は昭和50年製の元デハ8609です。
新製時には10kVAのSIVを持っていましたが、
サハ8900形に大型の電源を載せるようになると、
こちらの電源は取り外されました。
この7201と7101の戸閉め表示灯は、
幕板のコルゲート板を切って設置しているのに対して、
10次車からはコルゲート板を丸くくり抜いて表示灯を設置するよう変更されました。
13次車の7101はこちらのタイプです。
秩父鉄道への移籍にあたり、クーラーを1台外してパンタグラフを載せています。
その他、半自動ドア対応の改造は共通仕様です。
1番の編成は8609Fの両先頭車を使いましたので、
2番の編成は中間車のデハ8709とデハ8809を先頭車化改造しています。
デザイン的には似せてありますが、貫通扉はありません。 |
平成25年5月25日 熊谷駅 |
すでにこのトップナンバーアルバムに掲載している秩父鉄道7800形を撮影した日、この7000系も撮れていました。 秩父鉄道は今も貨物列車が走る数少ない私鉄であり、行ってみれば楽しめる路線ですね。
国鉄101系を譲り受けた1000系がさすがに老朽化し、これを置き換える目的で平成21年に東急8500系を導入したのがこの7000系です。 しかし、東急8500系の導入は3連2本に終わり、後続は8090系を種車とした7500系・7800系になりました。
通勤で馴染みのある車両が活躍しているのは嬉しいのですが、 車両内外の清掃に手が回らないようで、ちょっと見た目がいけません。 清掃に費用が回るよう、乗りに行くようにしますか。 (2017年7月 H・T)