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スイートの大きな窓が特徴ですね。  平成2年9月10日 宮原


 新幹線の新函館延長では在来線の夜行列車の存続が危ぶまれていましたが、JR西日本の「トワイライト」廃止に続き、 JR東日本・北海道の「北斗星」の廃止(臨時列車への格下げ)が発表されてしまいました。 どちらの列車も乗車率が高く、人気があるだけに残念なことです。
 客車の老朽化は誰の目にも明らかですが、各社が新車置き換えを断念したのは機関車の問題かと思います。 これら夜行列車のためだけに25000V対応の機関車を新製するのでは、採算面からそれはあまりに無理なことでしょう。 EF510形は25000V対応を全く考慮していなかったのでしょうか。 いっそ20000Vのままで新幹線を複電圧対応にしたほうがJR貨物を含めて 各社の負担が少なかったように思えるのですが。
 さてスロネ25形です。 平成元年に運転を開始した「トワイライト」は好評で、 中でも満席が続いたスイート、ロイヤルを増結することとなり平成2年に誕生したのがスロネ25形です。 2人室のスイートを乗り心地の良い車両中央に置き、 その両側に1人室のロイヤルを2部屋づつ配置、定員6名の贅沢な車両ですね。
 札幌まで運転しますので極寒地仕様となり番号は500番代が与えられています。 501はオハネ25 52から、502はオハネ25 53、503は遅れて平成3年にオハネ25 62から改造されています。 すでにオロネ25形が存在しますので、 国鉄の基準では重量記号だけ異なるスロネ25形はルール違反ということになりますね。
 一般的に優等車ほど寿命が短いのですが、すでに改造されてから20年を越えました。 引退はやむを得ないところですが、人気があるのに後継車が出ないのは残念で仕方ありません。 (2014年12月 H・T)

入線速度が予想以上に速く、ブレた写真で申し訳ありません。 更新後の帯がなんとか見ていただけるのでは。  平成20年11月15日 苫小牧

こちらは502番ですが、通路側の姿をご覧ください。   平成2年10月24日 京都