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お座敷車『スロ88』こんな車もいましたね。団体旅行用
に車内を畳敷きとしたお座敷列車の元祖です。今であれ
ば「鉄道ダイヤ情報」で運行予定を入手することが出来
ますが、この本もまだ「SLダイヤ情報」の時代ゆえ、
この手の車の撮影は運を天に任せるよりほかありません
でした。渡道直前の青森駅で普通列車に連結して回送中
の姿(編成表のページ
に収録)を発見! 残念ながら唯一の営業車となった
3軸ボギーのジョイント音を堪能することは出来ませんでした。
スロ88は、昭和35年にスハシ29を改造して誕生しました が当初は定員80人の二等車スハ88でした。すぐにオハ61 から改造されたオハフ80が加わり、通常の営業列車に併 結の形で運行されたようです。電気暖房は引通しのみで 自車の暖房には温気暖房装置を持っています。 盛岡局の畳敷きの旅が話題を呼び、名古屋局・長野局で はオハ35・オハフ33を改造したオハ80・オハフ80が増備 されましたが、こちらは6両編成で単独の団体臨時列車 として運用されるようになりました。 畳敷きの旅にもゆとりが求められるようになり、スロ 62・スロフ62からスロ81・スロフ81が生まれたのに合わ せて従来の車も定員を減らしてグリーン車に格上げとな りました。 しかし、冷房付のスロ81・スロフ81の増備と引換にオロ 80・スロ88・オロフ80は姿を消していきました。 (H.T) |
スロ88の履歴 スロシ38006(S10) ↓S16称号改正 スロシ38 12 ↓戦時改造 スハシ49 17(シは小文字) ↓食堂の復元 スハシ37 2 ↓S28称号改正 スハシ29 103 ↓S35お座敷改造 スハ88 1 ↓S47グリーン車化 スロ88 1(S50.3廃車) |