1970年7月 姫路駅
姫路駅で播但線の蒸機列車と山陽本線の列車の撮影をしているときに、EF58牽引の上
り旅客列車が突然やってきました。EF58の次位はスハネフ30-2でスハフ43を1両はさ
んでスハネフ30-1がつながれていました。その後はスハ43系の座席車が連なっていた
と記憶しています。サボ受けには行き先を含めてなにもついておらず、客室には誰も
乗っていなかったので、前の3両は回送のために連結されたものと思われます。
昭和6年、3等として初めての寝台車スハネ30000形が、それまでの二重屋根を廃した
初めての丸屋根鋼製車として10両落成しました。この3等寝台車は好評を持って迎え
られ、翌7年からは改良形スハネ30100形が110両製造されました。
昭和16年の称号改正ではスハネ30形(←スハネ30000形)とスハネ31形(←スハ
ネ30100形)となりますが、同年の7月には3等寝台車の使用が停止され、昭和19年ま
でに3等座席車に改造となり特急用3等車のオハ34(13〜132)に編入されました。
戦後になり3等寝台車はナハネ10で復活しましたが、昭和37年から102両のオハ34が
スハネ30(99両)・スハネフ30(3両)に改造されました。
写真のスハネフ30-1はスハネ30009として落成しオハ34-14を経て昭和37年にスハネ
フ30に改造されています。