トップナンバーアルバム

昭和50年2月20日 早岐駅 急行「西海」の運用を終え帰区したオロネ10 1(サボはすでに大阪行き)  廃車はこの四日後の2月24日でした。


 昭和50年3月のダイヤ改正は客車ファンにとって一大事件でした。 そう、新幹線の博多開業のダイヤ改正です。この改正では10系寝台車に大量の余剰車が発生し、 全盛期と言えるのはここまで。 「無くなる」と言われると、撮りに行くしかない!と直前の九州遠征と相成りました。 しかし、この時は雪の大当たり、博多でも、長崎でも、この早岐でも雪に降られましたが、 数多くの車両の写真を撮ることができました。
 さて、オロネ10形と言えば10系軽量客車のロネということで、説明不要なほど有名かと思います。 このトップナンバーは34年3月に日車で製造、利用者から好評をもって受け入れられ、 増備に増備が重ねられ昭和40年までに97両が製造されました。
 今年開業したJR東海のリニア・鉄道館には、 戦後の優等寝台車を代表する形式としてオロネ10形(トップナンバーではありませんが)が収容されました。 この車両は、列車ホテル用に払い下げられた車両の内装材を用いてオヤ10形から復元されたもので、 往時の姿を残す貴重な存在ですが、展示スペースが狭く写真が撮れないのは残念です。 (2011年5月 H・T)