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昭和39年度以降に近代化改造を受けた場合の洗面所は上段下降の二段窓のはずですが、この車は便所窓と同じ二段中折れタイプです。
昭和49年8月1日  秋田駅


 昭和49年夏の鉄道研究会の合宿は北海道の大沼でした。 このような場合は当然のように周遊券を使い、北海道のどこへ行こうか、とプランを練るのが愉しみでした。 そして、行き先が北海道のように目的地が遠い時は、往復のルート選びも同じように愉しみでした。 この時は、往きは「十和田」のBハネで直行しましたので、帰りは秋田で一泊してキハ181系「つばさ」を選択しました。
 ところが秋田で目覚めると奥羽本線が不通! 駅で確認すると「つばさ」は北上線経由で運転するとのこと、迂回運転の乗車と北上線初乗りのおまけがついてきました。 北上線を抜け線路状態の良い東北本線に出ると500psエンジンは本領発揮、貴重な体験ができました。
 さて、そんな「つばさ」に乗車する前に秋田駅で撮ったオハ46です。 スハ43形は増備の度に軽量化の改良を進めていましたが、その最終版が形式を改めたこのオハ46形です。 スハ43形の最終年度である昭和30年に60両が製造されましたが、 このあとは10系軽量客車にバトンタッチしたので少数派に終わっています。 ただ、自重が軽くあがったスハ43形からの編入車を受け入れています。 オリジナルオハ46形とスハ43形との外観上の大きな相違点は、屋根を鋼板とし、雨樋も鋼製としたこと、 また、台車も軽量化が図られて軸箱守りの形状が変わりました。 結果、重いTR47を履きながらオハ35形と同じ重量に収まっています。 模型的にも外観上からアクセントになりますので、スハ43系の編成に混ぜるのもいいですね。 (2016年10月 H・T)