トップナンバーアルバム

地福駅に停車中のオハ35 4001です。客室は4名ボックスシートで定員72名、 洗面所、トイレが備わっています。屋根上のベンチレータはダミーです。
2017年10月29日 地福駅


同じく地福駅停車中のナハ35 4001です。4名ボックスシートですが客室は半室で、 展示スペース、運転シミュレータと販売コーナーが設けられ、 軽くなったため、ナハとなりました。
2017年10月29日 地福駅


スハ35 4001です。4名ボックスシート、洗面所、トイレはオハ35と変わりませんが、 大形荷物置き場を設置したため定員は64名。 床下に発電装置と空気圧縮機を搭載し、スハとなっています。
2017年10月29日 地福駅


 今月の友情出演は、1月のオロテ35に続き「やまぐち号」の中間の3両をご覧ください。 遠目で見ると旧型客車の雰囲気がよく出ており、JR西日本の意気込みが感じられますね。 車内も開閉可能な窓、冷房の吹き出し口、照明など拘りが満載です。 シートピッチを広くとったので窓幅が1280mmもあり、 「ハ」ではなく「ロ」の外観だ、なんてことは言わないことにしましょう。
(2018年3月 H・T)
 今回のトップナンバーは、1月掲載した「SLやまぐち号」の客車の中間車、 オハ35形、ナハ35形、スハ35形の3両です。 今の所、1形式1両となっています。
 山口線で運行される「SLやまぐち号」用客車は長らく12系700番台のレトロ風車両が 使用されていましたが、老朽化で代替新車を投入することになりました。 「最新技術で快適な旧型車両を再現」をテーマとしました。 普通車は国鉄時代に約1,300両を製造、全国を走ったオハ35形をモデルに、 最新技術、安全対策を取り入れて誕生したのが35系客車です。
 オハ35、ナハ35、スハ35ともに鋼製で屋根はシングルルーフ、 モデルとなった国鉄オハ35形を表現しています。 しかし、扉形状は似ていますが、手動の開き戸ではなくステップ無しの半自動の引き戸に、 そのため妻面は折妻ですが、出入口部の絞りがありません。 また、安全対策から転落防止幌が設置されています。 台車もTR23系列ではなく、JR西日本が開発したキハ122、 127形気動車の付随台車をベースとしたWTR251となっています。 形式番号もオロテ35 4001で述べたように、 モデルとなった国鉄オハ35形の車番と重複をさけるため、全車4001が与えられています。
 この車両、昭和の客車を現代風に再現し、なおかつ細かいところまで拘っており、 JR西日本の意気込みに感銘いたしました。
(2018年3月 T・O)


昔風の4名ボックスシートが並ぶ車内(写真は2号車スハ35) 天井灯はレトロモードが選択出来るLED照明です。
2017年10月29日 津和野行車内


35系客車の普通車のモデルとなったオハ35形。写真は大井川鉄道のオハ35 435。
2004年 8月10日 千頭駅