今月の友情出演はしなの鉄道の169系なので、信州つながりでネタを探したのですが、 残念ながらいいネタが見つかりませんでした。 それで、信州つながりにはかなり無理がありますが、高崎で撮ったマヤ43をご覧ください。
　さて、マヤ43形は昭和49年にマロネ41形を改造した列車掛用教習車で2両が誕生しています。 改造されても外観には大きな変化がなく、客室窓が複層ガラスの固定窓、台車は空気バネに改造したTR40D、 床下の空気調和装置など種車のマロネ41形20番代の特徴が残っていました。
　改造後は2両とも宮原に配置、配置表で所属区を追うと2は廃車まで移動しませんでしたが、 1は54年版では吹田貨車区に、60年版では梅小路貨車区に（吹田貨車区の廃止）、62年版では2両とも姿を消しています。
　廃車後、高崎に現れたのには驚きましたが、他にも廃車となった車両が集められたので、 何か保存の計画があるのだろうと期待していました。 結果的には平成11年に碓氷峠鉄道文化むらがオープンし、多くの車両が収容されたことは皆さんご存知の通りですね。 しかし、このマヤ43 1は開園を待たずに解体されてしまいました。マロネ41形の面影を伝える存在だっただけに残念なことです。
　このトップナンバーアルバムに掲載するためネガをスキャンしたところ、予想以上に色が残っていたのが嬉しい誤算でした。 ネガの縁にはKodak VPS 5026とあります。色々調べたところ、べリカラーというポートレートを得意とした銘柄のようですが、 これがコダックの実力なのでしょうか。（2013年5月　H・T）