トップナンバーアルバム

日曜日で殆ど出番が無く、留置線で佇んでいるHD300-1です。 運転室の左側に発電用エンジン、右側の運転室に近い部分にリチウムイオン蓄電池、 車端側に主変換装置が配置されています。入換時の速度は時速45km/h以下です。
2025年 1月12日 相模貨物駅

入換専用で本線は走行しないため、ATS-PFは装備しておらず、ATS-SFのみです。
2025年 1月12日 相模貨物駅


 トヨタのプリウスが登場したのは1997年のことだそうで、もう30年近いのですね。 自動車の世界ではハイブリッドがすっかり定着しましたが、最近は鉄道車両もハイブリッド流行り。 電動機は回生制動でエネルギーを回収できるのが強みですが、 新製時には余計にCO2を排出していて自動車の場合は10万キロ以上の走行で削減の効果が出るそうですね。 鉄道車両は自家用車より走るので早い時期にメリットが出るのでしょうか。 今月の友情出演はハイブリッド機関車のHD300形ですが、もう登場から15年になるのですね。 時間の経過は早く恐ろしくなります。
(2025年1月 H・T)
HD300-1の形式銘版です。「JR貨物」と「東芝」が目立ちます。
2025年 1月12日 相模貨物駅

 今回のトップナンバーは、JR貨物の入換専用のハイブリッド機関車 HD300-1です。 JR貨物は、貨物駅構内入換には、 国鉄から継承したDE10系列のデイーゼル機関車を使用してきましたが、 40年以上経過し老朽化が進んでいました。その置き換え用として登場したのが、 JR貨物が開発したHD300形ハイブリッド機関車です。 DE10など従来の液体式ディ―ゼル機関車ではなく、電気式ディ―ゼル機関車と蓄電池機関車、 二つの要素を合わせた新しいシステムの機関車となりました。 ディ―ゼルエンジンを搭載するも駆動力には使われず、 ディ―ゼルエンジンにより発電した電力と蓄電された蓄電池から得る電力で機関車を動かします。 そのため、形式も Hybrid から取り「HD」となりました。 2010年、HD300-901が東芝で試作されて、各種試験を経た後、2012年にHD300-1が誕生しました。
 相模貨物駅は、民家が近くにあり、静粛タイプのDE11-2003が使用されてきましたが、 HD300形が燃料消費量やNox排出量削減だけではなく、騒音の低減効果が実証され、 交代となりました。当初、入換機の運用は機番が固定されていましたが、 現在の運用は固定されていないようです。たまたま、相模貨物駅を通ると、HD300-1が止まっており、 撮影しました。
(2025年1月 T・O)