高崎機関区公開で展示されたEF66 1。
まだ、前面窓上にヒサシや、元空気だめホースも設置されていません。
1985年3月30日 高崎機関区 M・N撮影
数多くの形式がある国鉄の機関車の中でもEF66は登場時からスター的存在でし
たね。今月の友情出演はそのEF66です。貨物列車では、さすがにEF200以降の新
形式に主役の座を奪われてはいるものの 、黒磯まで活動範囲を広げながらまだ
まだ現役で頑張っていますね。(2007年3月 H・T)
このEF66 1を撮ったのは阪急好きのM・Nです。まず、私がこの写真を持って
いる理由を説明します。2004年の春、九州寝台特急の整理・廃止の噂が出始めた
ころ、当時はまだ単独で運転されていた「富士」を撮ろうと東海道沿線に出かけ
ました。しかし、いつも写真を撮る場所はファンがすでに居て空いていませんで
したので、ウロウロしていると「富士」が通過する10分ぐらい前に通るEF66牽引
の貨物列車の先頭がトップナンバーのEF66 1でした。
2001年(平成13年)にEF66 901(1966年に製造された試作車、当初はEF90 1
として登場)が廃車され、このトップナンバー機も廃車されたものと勘違いをし
ていました。更新工事を受け、元気に頑張っているのでした。
しかし、その時は撮ることができず、後日、M・Nに「EF66のトップナンバー
を撮りそこなったよ」と話をしたら、「俺は高崎機関区公開で撮ったよ」との返
事でこの写真を頂きました。彼は阪急だけでなく、新幹線や高速貨物を牽引する
EF66のような速い列車が好きなのでした。
さて、このEF66は、1966年(昭和41年)10月のダイヤ改正でEF65-F型重連によ
る1,000トン・100km/hの貨物列車が登場しましたが、重連起動時の変電所負荷電
流が問題となり、単機で牽引できる機関車が必要となり誕生した機関車です。前
述のEF90による2年間の試験を踏まえて、1968年(昭和43年)10月ダイヤ改正に
合わせ登場しまた。
1985年(昭和60年)からは、「はやぶさ」、「富士」のロビーカーの連結に伴
う牽引定数の増加でブルートレインの牽引もするようになり、登場時から思って
いた『EF66にブルートレインを牽引させてみたいなあ』という夢が実現し、喜ん
だ記憶があります。
現在は、下関・幡生から黒磯までの東海道・山陽本線で広範囲に使用されてい
ます。しかし、登場から40年近く経ち、EF210の増備も進み、また、1〜20号機は
電動発電機容量が小さく、運転環境改善の冷房化ができませんので、いつまで活
躍できるのか不安です。(2007年3月 T・O)
その後、私(T・O)もエルムを撮りに行った時にEF66 1を撮影することができました。
色の違いだけではなく、パンタ、連結器廻り、元空気だめブレーキホース、
ナンバープレートの飾りなどに変化が見られます。
2006年8月12日 小山〜間々田間 T・O撮影