平成5年8月22日 水上〜上牧 9740レ
戦前に流線型がブームになった時期があり、流線型の機関車C53・C55・EF55が
生まれたのは誰でもご存知のことと思います。このEF55は、EF53を基本にギア比を
高速用に変更した中身に流線型の車体を組み合わせ、昭和11年に3両が製造されました。
しかし、ターンテーブルが必要なことから現場ではあまり歓迎されなかったようで
早くに引退しています。その後、準鉄道記念物に指定され長く高崎で保管されていましたが、
国鉄の分割民営化を間近に控えた昭和61年に復活し、以来イベント列車の先頭に立って
活躍しています。
ユニークな存在ゆえ過去にも模型化されていますが、「2001鉄道模型ショウ」では
奄美屋からキットが発売されました。TMSの製品の紹介には
「平面で見た前方への絞りも表現され」とありますが、
この角度からはその絞りがよくわかります。(H・T)