トップナンバーアルバム

朝、北旭川駅出発、北見駅に到着後、夕方の出発までお休みしているDE200-1です。 0番台車のスカートは赤色となっていますので、遠くからみても簡単に識別できます。
2024年 9月15日 北見駅

入換作業中のDF200-1です。入換中は、テールライトを一灯点灯します。
2024年 9月15日 北見駅


 私は小売業で仕事をしてきましたが、若い頃に「店はお客様が育てる」と教わりました。 しかし、バブル崩壊後は安い方へ安い方へと流れて、昔の文化はわれてしまったと思っていました。 ところが北見のJAさんは金額ではなく複数の輸送手段を確保すべきと鉄道輸送を続けているそうです。 目先の利益だけでなく、長期的な視点を持つことは重要と思います。 今月の友情出演は、そんな玉ネギ輸送を支えるDF200をご覧ください。
(2024年11月 H・T)
車体側面には、「RED BEAR ECO-POWER」の表記があります。
2024年 9月15日 北見駅

 以前、トップナンバーでJR九州所属の「ななつ星」専用牽引機である「DF2007000」 を取上げたました。その時に、JR貨物所属の「DF200-1」も取上げたいと思っていました。 JR貨物のDF200形機関車は、当初、北海道内専用で運転をされていましたが、 現在はDD51置き換えのために中京地区へも配属された車両もいますが、 多くは北海道内に留まっています。しかし、その運行範囲は広く、南は函館、北は旭川、 東は釧路までのエリアで簡単に補足することはできないぁと諦めていたところ、 意外な場所でDF200-1を見ることができました。
 9月中頃、北海道丸瀬布へ行くことを計画しました。 目的は丸瀬布武利意森林鉄道で木材輸送を担い、 現在は丸瀬布森林公園いこいの森で保存運転をされているナローSL 「雨宮21号」を見に行くことです。ところが、この公園、 石北本線丸瀬布駅からは8km強離れており、町営バスも1日3往復しかなく、 アクセスが非常に良くない場所にあります。 そのため、北見に宿を取り、レンタカーでいこいの森を目指しました。
 そのついでに、今年も運転が始まった北見特産の玉ネギを北見駅から北旭川駅まで 運ぶ通称「玉ネギ列車」撮ってみることにしました。夕方、北見駅を覗くと、停車している 機関車がおり、それが、トップナンバーの DF200-1でした。
 さて、DF200形ディーゼル機関車は、 出力不足と老朽化していたDD51の後継機としてJR貨物が開発し、 1992年(平成4年)から運用を開始した電気式ディ−ゼル機関車です。 動力伝達方式で、大型液体変速機の研究・開発がしばらく行われていないこと、 そしてVVVFインバータ制御技術などが長足の進歩を遂げたことで、駆動系の小型化、 保守の軽減をできるようになり電気式が採用されました。その結果、 出力がDD51の1.5倍となり単機で、800t 牽引時に、 平坦線で110km/hの均衡速度が維持できるようになりました。 現在は、北海道と中京地区のDD51を置換え、JR貨物の主力となりました。
 1992年にDF200-901試作機を製造して、牽引力などの各種試験後、 結果を踏まえて1994年からDF200-1を筆頭に量産機が登場しました。 この0番台車は、ドイツMTU社製エンジンを搭載していましたが、 1999年からコマツ社製に変更され、50番台としました。 さらに、2005年からはVVVFインバータのスイッチング素子をGTOサイリスタからIGBT に変更した100番台が製造されています。合計、49両が製造されていますが、 DF200-901試作機は、量産機と機器構造・配置が異なることと石勝線東追分付近での脱線事故で DF200-56が除籍されています。
 なお、JR貨物では、DF200形の老朽化が進んでいるため、 2027年に新しい機関車を導入することを発表しています。 どのような機関車が登場するのでしょう?
(2024年11月 T・O)

この日は、後部補機(遠軽〜新旭川までは本務機)も 0番台のDF200-11でした。
2024年 9月15日 北見駅


翌日は、石北本線を走る「玉ネギ列車」を相内駅と留辺蘂駅間で撮影しました。ただし、 この貨物列車は下り北見行きなので、玉ネギはまだ積載していません。 この日のDF200形は、50番台のトップ、DF200-51でした。 なお、50番台、100番台(100番台改造の200番台を含む)のスカートはグレーです。
2024年 9月16日 相内〜留辺蘂


丸瀬布森林公園いこいの森で、雨宮21号などを撮影した後は、宿泊で北見まで戻り、 また北見駅を覗いてみました。 この日の本務機はDF200-118、DF200-51は後部補機を務めていました。
2024年 9月16日 北見駅


今回の旅行の本命、森林鉄道のSL、雨宮21号です。
2024年 9月16日 丸瀬布森林公園いこいの森


SL雨宮21号列車以外にも、DL牽引列車も走っていました。交換を行ったり、 続行運転を行ったりしていました。余談ですが、続行運転の場合、SL列車の後を、 20mも離れずにDL列車が走るのですが、ポイント掛りが絶妙なタイミングでポイント切替を行い、 後続のDL列車を別線に誘導をしていました。
2024年 9月16日 丸瀬布森林公園いこいの森