トップナンバーアルバム

「ななつ星 in 九州」を牽引し、大分駅に到着する DF2007000 です。
2021年 4月18日 大分駅

大分駅に停車している DF2007000 です。 水戸岡デザインの装飾が施されています。 「ななつ星 in 九州」エンブレムの取付けや手摺りは形状を変更し金メッキ、 前照灯カバー、上には標識灯を設置するなどかなり手を入れています。前面グリルはダミーです。
2021年 4月18日 大分駅

大分駅で見た時は、前面などに形式番号が見当たらず、 どのような表記をしているのだろうと思いましたが、帰宅後に、 画像を確認すると運転室真下にこのような表記をしていました。 形式番号としては、DF200と番号の間に「−」や「 (ブランク)」がなく、 連続しています。
2021年 4月18日 大分駅


 国鉄解体で旅客会社と貨物会社に分かれた段階で機関車の貨客両用が消滅、 客車列車がジリ貧になることが確定していました。 クルーズトレインに細々と残る客車列車は、鉄道輸送の本来の姿ではなく、 私はもう一つ興味が沸きません。 今月の友情出演は、 そんなクルーズトレイン専用として生まれたJR九州の機関車をご覧ください。
(2023年5月 H・T)
 今回は、トップナンバーと言えるか迷う「DF2007000」です。 何故かと言うとDF200形はJR貨物が開発、1992年(平成4年)から製造・稼働している車両で、 機関車形式としてのトップナンバーは、北海道内で貨物列車を牽引している「DF200-1」と言えます。 なお、JR貨物は、2011年(平成23年)に DF200-123 が落成、計49両を生産して終了しました。 ところが、2013年(平成25年)10月から運行を開始した九州内を巡るクルーズトレインの 寝台列車「ななつ星 in 九州」牽引機として「DF2007000」が登場しました。 JR貨物とは異なるJR九州所属となっていますし、客車牽引用としての設計変更が行われています。 そのため、トップナンバーとしました。
 DF200は、老朽化したDD51形置換え用として登場した機関車です。 動力伝達方式は国鉄のDF50形以来の電気式ディーゼル機関車となりました。 この方式変更は大容量の液体変速機の研究・開発が中止され、さらに、 VVVFインバータ制御などの電子機器やモーターなどの電気機器に新しい技術が誕生したことにより変更されました。
 JR九州は、JR貨物の貨物列車牽引を行う「DF200」設計から、 客車を牽引するために騒音抑制が必要となった場合は、2台搭載する発電エンジンを1台でも運転可能化とし、 排気ファンやサイレンサーの騒音・振動を低減する工夫を行い、 連結器は自動連結器を客車と同じ密着自動連結器化し、緩衝器もダブルアクション式改めています。 外観も、「ななつ星 in 九州」エンブレムを取付け、前照灯にはカバーも取付けています。 塗装も77系客車と同じ「古代漆」を基調とした光沢のあるロイヤルワインレッド色を施すなどし、 JR貨物の「DF200」とは一味違う豪華寝台列車に相応しい姿となりました。
(2023年5月 T・O)

JR貨物のDF200形です。 写真は、北海道から愛知地区転属に伴い改造され、DF200-101から+100 となったDF200-201です。 現在は、「Ai-Me」のラッピング車として運行されています。
2021年11月20日 清州駅