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昭和50年8月1日  大分運転所


 客車を追って各地の客貨車区を訪ねましたが、目的の一つに救援車の撮影が ありました。たいがいは、写真も撮れないような狭い場所に置かれているので すが、たまには例外も。ここ大分運転所にはスハニ35形改造のオヤ33形の配置 があり、客車特急の面影を残す姿を是非見たいと思っていました。幸いにも構内 に余裕があり、オヤ33形だけでなく救援車やソ100も広い場所で待機していました。 (オヤ33形の画像は国鉄事業用車博物館でご覧ください)
 国鉄事業用車博物館の解説によれば、ソ100形は昭和26年から浜松工場で 14両が製造された小型の操重車です。扱荷重は15tなので、空車の貨車を吊り 上げることができますが、客車・気動車は2両ペアでの使用が前提だそうです。
 ちょっと意地悪く配置表をめくってみたのですが、一カ所に2両配置の例は ありませんでした。事故の際に何百キロも離れたところから相棒を呼び寄せる ことは現実的でないですよね。構想と現実の差って国鉄にはよくあることでした。 (2008年3月 H・T)