トップナンバーアルバム

大府駅に停車中のホキ1100-1です。
2021年11月21日 大府駅

ホキ1100-1の形式番号です。形式の前に「オ」表記があります。
2021年11月21日 笠寺駅


 貨車の世界もハイフンナンバーの形式が大半になってしまいました。 そして今やハイフンナンバーの形式すら廃車や形式消滅が出ていますね。 ホキ1000形はホキ1100形によって置き換えられましたが、 見た目にはホキ1000形とホキ1100形はそっくりです。 違いといえば台車が75km/hのTR213B・TR213Cから95 km/h対応のTR213G になったことぐらいでしょうか。
 ホキ1100形は日車で製造されたのですが、 貨車の担当が豊川製作所から輸送機器、インフラ・橋梁を担当する衣浦製作所に移ったことから、 衣浦製作所で製作された鋼体を陸送で豊川製作所に運び最終仕上げが行われました。 陸送中の鋼体がネットに上げられ話題になりました。 今月の友情出演は、そんなホキ1100形をご覧ください。
(2022年3月 H・T)
 久々の貨車トップナンバーとなる「ホキ1100-1」です。
 ホキ1100形は、炭酸カルシウム及びフライアッシ(石炭を燃やした時に生じる灰) 運搬専用だったホキ1000形の後継貨車として登場しました。 2015年(平成27年)量産試作車ホキ1100-1が製造され、各種試験を経て、 翌2016年から2021年(令和3年)にかけて、合計34両が誕生し、 ホキ1000形と置き換わりました。 炭酸カルシウム・フライアッシュを貨車上部より投入し、 下部から搬出するエアスライド式の荷役方式です。 三岐鉄道の東藤原駅に隣接する太平洋セメント藤原工場から炭酸カルシウムを衣浦臨海鉄道の 碧南市駅にある中部電力碧南火力発電所へ輸送して、帰りは、 火力発電所で生じたフライアッシュを東藤原まで運びます。 ちなみにフライアッシュ(灰)はかつて産業廃棄物でしたが、 コンクリートに混ぜると耐久性・施工性・流動性が向上し、 現在は工業製品として位置づけられています。 また、フライアッシュと炭酸カルシウムは多少混ざっても、影響がないそうです。
 なお、ホキ1100形は全長が14,500mmで、 形式表記に全長12mを超えるホッパ車に付与される特殊標記符号「オ」がついています。
(2022年3月 T・O)

武豊線内を走る衣浦臨海鉄道KE65牽引のホキ1100の列車。 大府駅で貨物受け渡しを行いますので、衣浦臨海鉄道のKE65は大府駅に乗り入れしています。
2021年11月20日 尾張森〜大府