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相模貨物駅に停車中のチ50001。この車輌とチ50012が作業車で荷重は0.0tとなています。   2008年3月1日 相模貨物駅

チラ50002〜チラ50011まではレールを積載する車輌で荷重に数値があります(17.9t〜19.8t)。
なお、撮ったこの場所は相模貨物駅を横切る花水川の土手ですが、 夏場は草が背丈ほどもあり近づくことができません。
2008年3月1日 相模貨物駅


 青函トンネルの建設工事が始まったのは、私がまだ学生の頃でした。たしかに 新幹線が走れるサイズのトンネルとは聞かされていましたが、東北新幹線がまだ 影も形もない時のこと、半ば実現しないものと思っていました。時の流れとは恐 ろしいものですね。いよいよ新幹線が函館まで乗り入れる日が現実味を帯びてき ました。
 さて、その青函トンネル新幹線工事用のロングレール輸送車がこのチ50000形 とチラ50000形です。レール輸送時の牽引機はED79でしょうか?(2008年6月 H・T)
 大磯に住んでいるのですが、東海道線で東京方面に向かうときいつも相模貨物駅 を見てしまいます。時として、甲種輸送中の相模鉄道の10000系(夜間、厚木駅から 搬入するための待機)などが止まっていたりするとチョットだけ得した気分となりま す。しかし貨車はコキのみで全く興味が湧きませんでした。
 ところがH・Tさんが大磯に来たとき相模貨物駅のコキ50000形350000番台を見て 「こんな所にいるんだぁ」と一言。350000番台は1988年のダイヤ改正で東京貨物 ターミナル〜東広島間に最高速度110km/hの「スーパーライナー」を運転するため コキ50000形に電磁ブレーキを取り付けた車輌で45両のみ誕生しています。その後 コキ100系が開発され運用を開始したことで、職場を失い関東近辺での限定運用と なっていました。相模貨物駅には、「気になる貨物列車」で紹介されたワム貨物の 3461レで越谷貨物ターミナルからワムの後ろに連結されて来まていましたが、今年 1月中旬頃、この350000番台の姿が見えなくなり、運用から外れたのかな?と思って いました。ところが相模貨物駅で思わぬ形で見ることができました。
 この車輌はJR貨物からJR北海道へ(正確には北海道ジェイ・アール商事が購入し 、JR北海道へリース)譲渡され、日本車輌製造(株)豊川製作所で青函トンネルの 新幹線工事用ロングレール運搬車に改造、北海道までの甲種輸送中、相模貨物駅に 立ち寄ったのでした。
 レール運搬は12両1編成で行い、両端にレール積み降ろし作業車 チ50000形、 中間はレール運搬を行うチラ50000形という構成となっています。 塗装は35000番台時代と同じように見えますが、コキ350000時代は黄柑色でしたが レール運搬車は黄色と微妙に変化しています。番号は編成順に通し番号となっていますので、 トップナンバーはチ50000形がチ50001、チラ50000形はチラ50002となっています。 (2008年6月 T・O)