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東海道本線の東京口は長く113系の独壇場でしたが、メインライン だけあって80系を駆逐した初期の車はとっくに他地区へ廻されて いるんですね。ところがグリーン車は行き先がないため代替わりが 遅れてしまいました。 東京口からの113系撤退にあたり、一族では異端児的存在のサロを ご覧ください。 (2006年4月 H・T) 東海道本線、東京口の113系に組み込まれていた2階建てグリーン車です。 国鉄からJRになった直後の1989年(平成元年)に老朽化したサロ110・111 の取替用として登場しています。朝のラッシュ時、グリーン車の着席需要 が旺盛なことから、当時登場した211系の2階建てグリーン車と同じ構造と なりましたが、211系と113系とではブレーキシステムが異なるため113系 のブレーキシステムを採用しています。 125系のように見えますが、JR西日本に登場したクモハ125とは関係があり ません。 113系(111系)のサロが、サロ110、111、112、113と誕生し形式番号を使用 したためこの2階建てグリーン車登場時には形式番号がなくなり、当時空番 であった「125」を使用しました。先に車掌室・車販準備室付きのサロ124が 登場し、相棒として翌年の1990年(平成2年)にトイレ・洗面所付きのサロ125 が誕生しています。 しかし、横須賀線にE217系を投入して余剰となったサロ124を活用し東海道本線 の全ての編成に2階建グリーン車を連結することとなり、サロ125は5輌で製造 を打ち切られ、方向転換の上、サロ124と同じく4号車に組み込まれました。 ちなみに5号車はすべてサロ110-1200番代が連結されるようになりました。 113系の東海道線撤退後は211系に改造され、サロ124はサロ212及び車掌室 ・車販準備室をトイレ・洗面所に改造しサロ213として、サロ125はサロ213 として東海道本線、東北本線(宇都宮線)、高崎線上野口で使用され、サロ124、 125は形式消滅しました。 この2階建グリーン車、最初は珍しくて利用していたのですが、2階建部分に 荷物棚がなく、また階段を上り下りしなければ客室に入れません。お金に余裕 がある時には天井が高く広々し、ドアからすぐに座れるサロ110-1200番代を 利用していました。 (2006年4月 T・O) |
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サロ124-1 2004年1月9日 熱海駅 サロ124-1〜8までの台車は485系などの廃車発生品のTR69です。 サロ125-1 2005年4月13日 平塚駅 車番は一般よりも小さくなっています。 サロ213へ改造時には一般と 同じ大きさになりました。 |