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特急「ライラック18号」札幌行きとして旭川駅を出発した789系のトップナンバー編成「HE-101」。 手前がクロハ789-101です。 「HE-101」編成はクロハ789-101+モハ788-101+サハ789-101で構成されています。 |
2022年 4月 5日 旭川駅 |
北海道と四国はトンネルと橋の完成と航空機の充実ですっかり輸送体系が変わってしまいました。 私の感覚では北海道は函館が入口なのですが、今や千歳空港が入口ですね。 その上、海峡線も新幹線の延伸で変わってしまいました。 今月の友情出演は北海道の特急電車である789系をご覧ください。
（2022年7月 H・T）
今回は、東北新幹線盛岡駅〜八戸駅延伸に伴い、快速「海峡」と特急「はつかり」 を置き換えるために登場した789系です。東北新幹線が盛岡止り時は、 盛岡〜青森間を特急「はつかり」(2往復は函館まで運転)、海峡線はED79の牽引で14系、 50系客車が快速「海峡」として運転されていました。 2002年(平成14年)に東北新幹線が八戸まで、延伸されると運行体系を整理、 八戸〜青森〜函館間を特急列車として統一することが決まり、 JR北海道は789系による特急「スーパー白鳥」、 JR東日本は引き続き485系で特急「白鳥」として営業を開始しました。 さらに、東北新幹線が新青森まで延伸されると運転区間は新青森〜函館間に変更されました。 北海道新幹線が2016年(平成28年)、 新青森〜新函館北斗間の開業まで北東北と道南を結ぶ列車として活躍しています。 その後は札幌〜旭川間を結んでいた特急「スーパーカムイ」の785系が老朽化しており、 置き換えるために転用、特急「ライラック」として営業を開始しました。
789系は731系と同じVVVFインバータ制御システムを採用し、前頭部のみ普通鋼製、 客室部分はステンレス軽量構体となっています。 車体傾斜装置を装備していませんが準備工事を施工、 車体傾斜装置を有するキハ261系気動車と同断面となっています。 当初から、増解結して編成を組む計画で、2両または3両単位で編成番号が付番され、 中間車でも編成端となる車両には簡易運転台が設けられています。
運転開始当初は「HE-100」編成のクロハ789-100+モハ788-100と 「HE-200」編成のモハ789-200+モハ788-200+クハ789-200 の5連で組成し、 繁忙期は「HE-200」側に更に「HE-200」編成を増結した8連運転としていました。 しかし次第に混雑が激しくなり、 「HE-100」編成にサハ789-100を組み入れ、3連とし通常期でも6連運転となりました。 この時に増結用の2連「HE-300」(モハ788-300+クハ789-300)も製造されています。
なお、形式番号は789系0番台となっていますが、「-1」は存在せず、 トップナンバーは「-101」となります。
789系0番台車は、北海道新幹線開業とともに海峡線から離れ、 2017年（平成29年）塗装は変更されていませんが、保安装置をATC-LからATS-DNへ、 車体側面にあった主電動送風機ルーバーを塞ぎ、 車体端面上部に給気口を設置するなど耐寒耐雪性を強化し、 札幌〜旭川の特急「ライラック」へ転用されました。 札幌〜旭川間には789系の0番台と1000番台の特急が走っていますが、停車駅、所要時間に差はなく、 単に0番台「ライラック」、1000番台「カムイ」と名乗っているだけです。 ただし「ライラック」には半室グリーン車、「カムイ」はモノクラスですが「Uシート」が連結されています。
ところで、増備された「HE-300」2両編成は、転用されず現在苗穂にいるようですが、 今後どうするのか気になります。
（2022年7月 T・O）
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増備されたサハ789-101です。回送運転台が設置され側面には小窓があります。 |
2022年 4月 5日 旭川駅 |
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「HE-101」と編成を組む「HE-201」の先頭車クハ789-201です。 |
2022年 4月 5日 旭川駅 |
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特急「ライラック」転用にあたり、モハの通風孔が塞がれました。写真左の車両端面。 |
2022年 4月 5日 旭川駅 |
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特急「カムイ」使用される789系1000番台。 先頭運転室部分の塗装が0番台とは異なります。また乗務員扉も設置されました。 写真の先頭車はクハ789-1007です。 |
2022年 4月 5日 旭川駅 |
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特急「カムイ」の4号車は、指定席車(Uシート)です。 座席は勿論窓も1席ごとに独立し、一般席よりグレードアップしています。 写真はモハ789-2007です。 |
2022年 4月 5日 旭川駅 |
