トップナンバーアルバム

「あずさ」「かいじ」の1号車となるクモハE353-1。 前面は貫通扉があるように見えますが、非貫通です。 手前からクモハE353-1+モハE353-1001+クモハE352-1です。
2018年9月2日  松本駅

こちらは、基本編成だけで甲府へ向かう特急「かいじ」。 先頭車がクハE352-1です。 非貫通で、見た目の区別は難しく電気連結器の有無で区別出来ます。
2018年8月15日 武蔵境駅

武蔵境駅を通過する「かいじ」。最後尾がクハE353-1です。 この車両は、付属編成と併結するため貫通扉があります。
2018年8月15日 武蔵境駅


 国鉄がJRになって早いもので30年を越えてしまいましたね。 相変わらず国鉄型に人気がありますが、JR型にも変化が現れてきました。 車窓の地面が傾く振り子のE351系も過去のものになってしまいました。 今月の友情出演は、そんな最新型のE353系をご覧ください。
(2019年6月 H・T)

E353系では、形式番号の前に「JR」マークが付けられています。
2018年9月2日  松本駅

 2018年10月、扇沢〜黒部ダム間を走る関電トロリーバスが電気バスへ転換されて、 トロリーバス=無軌条電車(鉄道に分類)が廃止となるので、慌てて乗りに行きました。 その時乗車した「スーパーあずさ」の付属編成がトップナンバーでした。
 E353系はE351系、E257系で運転されていた「スーパーあずさ」「あずさ」「かいじ」 の置き換え用として2015年(平成27年)登場しました。 各種試験や改良を加え2017年から営業運転を開始しています。 VVVFインバータ制御、ブレーキ方式は閑散線区使用を考慮し回生・ 発電ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ、車両情報管理装置(TIMS)を搭載、 更に空気バネを使用した車体傾斜機構を採用しています。
 乗車すると、普通車は寒色系(グリーン車は暖色系)でまとめられており、間接照明、 各座席にコンセントが備えられ、快適な空間を演出していました。やはり新車です。
 E353系は基本編成9両+付属編成3両で、 E351系の基本編成8両+付属編成4両とは異なっています。 付属編成はオールMですが、先頭車の運転室側台車が附随台車で性能的には2M1Tです。
 中央線特急の「スーパーあずさ」(2019年3月ダイヤ改正で「あずさ」に統一) 「あずさ」「かいじ」を置き換えました。 E351は老朽化で廃車となりましたが、E257系については改装の上、 東海道・伊東線・伊豆急行線を走る特急「踊り子」へ転用と発表されました。 登場から40年近く経った抵抗制御車の185系引退は、仕方がないとしても、 地元を走る特急が、中央線特急の「お下がり」と思うとチョット複雑な気持ちになります。
(2019年6月 T・O)