トップナンバーアルバム

熊本駅に停車中の八代行き815系N001編成(Nは815系を示す) クモハ815-1。
当時、九州新幹線建設工事が始まっていましたが、全て地上ホーム、煉瓦造りの機関庫もありました。   2004年11月7日 熊本駅

クモハ815-1の相棒、クハ814-1です。   2004年11月7日 熊本駅

形式・番号表記は、JR九州独特の一文字ごとに枠で囲むタイプです。  2004年11月7日 熊本駅


 JR九州の車両は特急車も通勤車も特徴がありますが、 会社が置かれた状況に対する姿勢の表れと言えばいいのでしょうか。 混雑への対応が主となる会社とは違いますね。 今月の友情出演は、そんなJR九州のクモハ815とクハ814をご覧ください。 (2017年9月 H・T)
 今回のトップナンバーはJR九州の815系を取り上げます。 “この車両を最近、撮った”と思っていましたが、撮影日を見てビックリ、なんともう13年も前です。 月日が経つのが早くなってきたこのごろです。
 この旅行目的は、「SLあそBOY」と南阿蘇鉄道「トロッコ列車ゆうすげ号」乗車でした。 しかし、「SLあそBOY」は満席のため、先廻りをして立野駅での撮影のみとなりました。 「トロッコ列車ゆうすげ号」は、なんとか席を確保、阿蘇のカルデラをゆっくりと見ることが出来ました。
 815系は、JR九州が1999年(平成11年)豊肥線電化開業区間(熊本〜肥後大津)に投入した交流専用の近郊形車両です。 鹿児島本線熊本地区と日豊本線大分地区でも同時に運用を開始しました。 サイリスタ位相制御で直流電動機駆動する811系、 そしてJR九州として初のVVVFインバータ制御方式の813系に続く車両として誕生しています。 813系と同じVVVFインバータ制御ですが、回生ブレーキを採用、 車体も日立製作所が開発したA-trainシステムを用いたダブルスキン構造のアルミ合金車体となっています。 その結果、ステンレス製の813系より13%軽量化されました。 鋼製の前面との結合部が独特のデザインとなりました。 使用線区から朝夕ラッシュ時間帯と乗降客が少なくなる日中のどちらにも対応出来るよう、 ワンマン運転仕様、貫通扉に半自動幌締結装置、自動解結機能・電気連結器付密着連結器を装備しています。 クモハ+クハの2両編成26本が製造され、423系、475系、457系を置き換えました。
 JR九州は観光列車だけに力を入れている訳ではなく、ローカル線にも新車を投入し元気ある鉄道会社で、 これからどんな列車が誕生するか楽しみがあります。 (2017年9月 T・O)


当時の「SLあそBOY」は“アメリカ風客車”として運行されており、
SL「58654」の煙突カバーや50系客車、客室乗務員制服などがウエスタン調となっていました。   2004年11月7日 立野駅