黒磯寄りの先頭車クハ718−1
青森寄りのクモハ719−1
写真はいずれも2005年4月23日 東北本線白石駅にて撮影
東北本線はヨン・サン・トウで全線電化されましたが、優等列車は電車化されたものの 普通列車の電車化は遅々として進みませんでした。 その後、新幹線開業を契機として余剰となった455系や583系を改造した715系により 遅れ馳せながら普通列車の電車化が本格化しました。 しかし、455系、583系とも1960年代から70年代初めの製造であり、 老朽化の進むこれらの車両を置き換える目的で仙台地区に大量投入されたのが719系です。 とは言うものの、新製は車体のみで台車は廃車発生品のDT32、TR69を再利用しています。 そのため乗り心地は良好ですが配備は仙台地区に限られており、 719系に続いて登場した(悪名高き)701系に東北地方の標準形電車の座を譲っています。
719系はクモハ719+クハ718の2両を基本ユニットとし、 基本ユニットを組み合わせて2〜8両編成で運用されています。 1989年から1991年にかけて42ユニット84両が製造され、 全車仙台車両センターに配置されています。 また、奥羽本線・福島−新庄間の標準軌用として719系5000番台があり、 12ユニット24両が山形車両センターに配置されています。 719系については
JR東日本のホームページ
にも解説があります。 (2005年7月 T.O)