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2007年9月8日 北陸本線・丸岡−芦原温泉 362M(クハ418-1+モハ418-1+クモハ419-1) |
419系は新幹線の延伸で需要が減った昼夜兼用の特急電車581系・583系を近郊型電車に改造するという 財政難の国鉄が苦しまぎれに考えた荒唐無稽とも思える計画によって生まれた車両です。 この計画により長崎・佐世保線用715系0番台、東北本線用の715系1000番台と北陸本線用419系が誕生しました。 両形式とも、どちらかと言えば珍車・奇車の部類にはいる車両かもしれません。 10両編成以上で運行されていた特急型車両を導入先の需要に合わせ3,4両編成にする必要があり、 クハネだけでは先頭車が不足するためサハネ(→クハ)やモハネ(→クモハ)も先頭車に改造されました。 このとき、寝台車独特の深い屋根構造は残したまま切妻非貫通構造の運転台を新設したため、 その断面の形状から食パン電車と揶揄されることもあります。 このような経緯で誕生した両形式ですが、JR九州とJR東日本に継承された715系は既に廃車となり、 581/583系の流れをくむ近郊型電車はJR西日本に継承され北陸本線で活躍するこの419系のみとなってしまいました。 両端に直流電化区間をもつ北陸本線にあって、交直両用という利便性のため残存しているものと思われますが、 敦賀以南への521系投入で419系の廃車も出ていると聞きます。 北陸新幹線金沢開業までがんばってほしいものです。 今回ご紹介するのは、クモハ419、モハ418、クハ418の3形式で、 それぞれのトップナンバーで3両編成を組んでいます。 クモハ419-1はモハネ583-19から、モハ418-1はモハネ582-19から、クハ418-1はサハネ581-51からの改造です。 419系にはこれ以外にクハネ581から改造されたクハ419形が存在します。 (2008年12月 T.O@管理人) |
左が直江津寄りのクモハ419-1、右が米原寄りのクハ418-1。 どちらも中間車からの改造なので同じ食パン顔です。 |
この編成は3形式のトップナンバーが揃っています。 2007年9月8日 北陸本線・芦原温泉駅 |
このページを公開後、友情出演でおなじみのT・Oさん(イニシャルは同じですが管理人とは別人です。)より クハ419-1の写真を提供していただきました。これで、419系の4形式がめでたく揃いました。 T・Oさん、ありがとうございます。 このクハ419は、もともと先頭車であったクハネからの改造なので顔は原型を保っていますが、 貫通扉と愛称表示窓が埋められ、逆三角形の特急シンボルマークも外されています。 このクハ419-1はクハネ581-13から改造されました。 |
2006年5月28日 金沢駅(T・Oさん撮影) |