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西宮駅に停車中の321系トップナンバー編成。 先頭からクモハ321-1+モハ320-1+モハ321-1+モハ320-2+サハ321-1+モハ321-2+クモハ320-1です。 なお、サハ321形附随車が組み込まれていますが、オールMとすると編成総出力が大きくなり過ぎるためです。 |
クモハ321形は先頭の運転室部分のみ普通鋼となっています。(運転室と客室では色が違っています)。 また、パンタグラフは当初は1基でしたが、JR東西線に乗り入れ開始に伴い、1基増設されました。 |
321系の顔付きは、207系のイメージを踏襲していますが、フォグランプの設置、 前面が濃紺塗装、下部に三角形装飾、スカートは強化型となっています。 |
国鉄の分割民営化以降、車両は各社の特徴が出るようになりました。 通勤路線の車両も新車は大阪と東京では異なりますね。 関東圏に住んでいると名古屋圏、関西圏が羨ましく見えてしまうのは私だけでしょうか。 今月の友情出演はそんな関西圏からクモハ321形をご覧ください。
(2024年8月 H・T)
過去のアルバムを眺めていると、当時(2009年)は、まだ稼働していたEF65の0番台の写真がありました。 既にEF65の0番台はJR東日本ではATS-Pとデジタル無線化が進み関東には乗り入れてきませんでしたが、 吹田より西ではまだ運用があり、撮りに行った記憶が蘇りました。 今回のトップナンバーは、その時たまたま遭遇した321系のD1編成トップナンバーです。
クモハ321形の形式番号プレート。新しいJR西日本の車両は全てこのような表示です。 2009年11月 8日 西宮駅
321系は、東海道本線・山陽本線(JR京都線・JR神戸線)の緩行線で運用されていた201系、 205系の置き換えとJR福知山線脱線事故で廃車となった207系の補充で製造、 2005年12月1日より営業運転が開始されました。 JR西日本は、1991年(平成3年)から2003年(平成15年)まで通勤型車両として、207系を製造していましたが、 その後の社会情勢変化、技術進歩で新たな車両を設計・製造することとなり、誕生した車両です。
イーサネットを活用した車内伝送システム、台車単位制御、構体レーザー溶接などが取り入れられました。 一番の特徴と言えるのが、既に、 小浜線に投入されていた支線用125系と同様に後位寄りの台車のみモーターを装架する 0.5M方式を採用したことです。 編成内各車の重量均一化と動力車分散で車両間衝動抑制、冗長性向上で編成組成の自由度を増すため、 各車にVVVFインバータ制御装置を搭載して、その車両の1台車の2モーターを制御する方式です。 なお、パンタグラフは、クモハ321形とモハ321形に搭載しクモハ320形、 モハ320形にジャンパー栓を介し給電していますが、 D1編成〜D9編成はパンタグラフの台座も取り付けられていました。 JR西日本では、321系以降に製造された225系、227系、323系、特急車両の287系は、 全てこの0.5Mシステムとなっています。 特急車両として289系も登場していますが、683系の直流化改造なので該当しません。
また、関西の通勤事情は、関東と異なり、比較的にゆったりとしたラッシュアワーです。 そのため、321系が登場して20年近く経ちますが、 JR西日本では321系以降に登場した通勤・近郊型車両は3扉ばかりで、4扉車はありません。 大阪環状線のように、103系で運転されていた線区も323系3扉車となっています。 この321系が、JR西日本の最後の4扉車となるのでしょうか?
(2024年8月 T・O)
撮影の本命だったEF65の0番台が牽引する貨物列車。特にこのEF65 57は茶色塗装で人気がありました。 |
2009年11月 8日 さくら夙川駅 |
当時は、キハ181系によるグリーン車付き(前から2両目)「特急はまかぜ」も運転されていました。 15年経つと走っている車両はかなり変化します。 |
2009年11月 8日 さくら夙川駅 |