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野田駅を通過する関西国際空港行き、特急「はるか」です。 281系と併結をして、先頭に立つのが、271系トップナンバーのHA651編成です。 先頭から、クモハ271-1+モハ270-1+クモハ270-1となります。 |
関空が開業して早いもので30年になるのですね。 関東に住んでいるので空路で関空を利用する機会は今までありませんでしたが、 開業直後には商業施設の見学名目の研修で訪れたことがあります。 この時は「はるか」「ラピート」で往復しました。 「はるか」の281系はすっきりしたデザインで好感が持て、 JR西日本の車輌に期待したものです。 今月の友情出演は、そんな「はるか」の増備車をご覧ください。（2025年12月 H・T）
今回のトップナンバーは、JR西日本の特急「はるか」の増結用車両です。
1994年(平成6年) 9月、大阪湾泉州沖に関西国際空港が開港しています。 その空港と京都・大阪を結ぶ空港アクセス特急として、281系「はるか」が誕生しました。 当時、私は滋賀県の温泉がない草津市 (温泉があるのは、群馬県草津町です！）に勤務しており、 それまでは、利用する空港は伊丹市にある大阪国際空港で、 滋賀県から移動する場合乗換が大変だった記憶があります。 関西国際空港が開港すると遠くはなったのですが、京都まで出れば、特急「はるか」 (当時は、京都駅発着で、大阪駅は梅田貨物線経由で通過）乗車すれば、 列車1本で空港までたどり着くことができるので、大変便利になったと感じました。 その後、運転区間が拡大され、現在は滋賀県の野洲までとなっています。
その特急「はるか」は、281系のみで運行され、通常は 6両編成で運転、 多客時などに3両の付属編成を増結し、9両編成で運転するという運行形態でした。 そのため、6両の基本編成が9本、3両の付属編成が3本、準備されました。 しかし、2020年(令和2年)に東京オリンピック開催が予定され(実際にはコロナ禍で2021年開催)、 さらには2025年(令和7年)には大阪・関西万博も開催、 「はるか」利用客の増加が見込まれることからJR西日本は、特急「はるか」を全て 9両編成で運行することを決め、2020年(令和2年)に誕生したのが、 281系特急「はるか」の増結用としての 271系です。 そのため、不足する3両の附属編成 6本が製造されました。
281系は1994年(平成6年)の誕生ですので、25年以上の月日が経っています。 そこで281系に増結することを前提に新設計車両として271系が登場しています。 JR西日本が所有する特急「きのさき」、「こうのとり」、「くろしお」 などに使用している直流特急車両の287系を基本として主回路装置などを改良しています。 JR西日本は、編成各車両の重量均一化と牽引力の分散による車両間衝動の抑制、冗長性確保、 編成の自由度向上、そして、全車共通設計による合理化を目的に「0.5Mシステム」を採用しています。 つまり1車両で、1台車だけを電動台車とし、もう片方の台車は付随台車とするシステムです。 そのため、全ての形式で「モ」の表記が付きます。 271系も全電動車で関西空港側からクモハ271+モハ270+クモハ270となりました。 全ての車両に、車両制御装置、補助電源装置を搭載していますので、 形式は「271」で良さそうなのですが、「271」と「270」に区分されています。 これは、パンタグラフの有無のようです。
形状は287系を踏襲していますが、塗装は281系に合わせ、 白色をベースに屋根を濃いグレー色、裾廻りをブルー色とし、窓横には青色の模様を入れ、 281系との一体感を出しています。
なお、2019年1月から281系全編成に「ハローキティ」ラッピングが実施されており、 271系も2020年登場時から「ハローキティ」ラッピングとなっていました。 しかし、2027年夏頃までに、ラッピング撤去が公表され、すでに一部編成では撤去されています。
（2025年12月 T・O）
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クモハ270形とクハ280が併結をすると、両車の前面形状の差がはっきりと分かります。 写真は、左がクモハ270-1、右がクハ280-8です。 |
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すでに、ハローキティラッピングが撤去された編成です。 写真は、HA652編成で、手前の車両はクモハ271-2です。 |
2025年11月28日 野田駅 |
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271系と併結する281系です。281系でもラッピングが撤去され始めました。 また、貫通扉は設置されていますが、非常用で通り抜けは出来ません。 写真は、HA607編成で、先頭はクロ280-7です。 |
2025年11月28日 野田駅 |
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ちなみに、山陽新幹線を走るハローキティラッピングの 500系 V2編成(右側の車両) も来春(2026年春)に運行終了。こちらは、ラッピングを撤去するのではなく廃車です。 |
2025年11月29日 徳山駅 |
