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なんとか撮れたクモハ215-1です。  平成23年2月12日 大宮駅


 大宮駅は上り、下りとも貨物列車用に通過線があり、2線空きで形式写真が撮れる貴重な駅です。 早起きが苦手な私ですが、 それでも「北斗星」等を撮りに何度も大宮駅まで足を運んでいます。 また、「あけぼの」の廃止が噂された時には夜の大宮駅に三脚をかついで行ったりもしました。 なにしろ最後部のオハネフの妻が見える写真は関東ではここしかありませんでしたから。
 さて、この日は青森の24系が団臨で走るので定番の大宮まで行ったのですが、 入場待ちの215系のクモハをなんとか撮ることができました。
 215系は平成4年3月に1本、5年10月・11月に2次車が3本製造されています。 東海道本線のライナーが好評のため着席数の多い車両をという目的で生まれています。 最近は平日朝夕のライナーと休日のホリデー快速ビューやまなしぐらいしか 活躍の場がなくて勿体無いと思っていましたが、 これが本来の目的とも言えるんですね。
 211系の2階建てグリーン車を基本にしたオール2階建て軽量ステンレス車体ですが、 2階建て部分の台枠は厚板を使用した鋼製のバスタブ型なんだそうです。 ステンレスの厚板だと曲げが難しい?材料費が高くなる? まあそんな理由なんでしょうが、オールステンレスではないのがちょっと意外な感じです。
 電装品は211系とほぼ同じで、モーターもギア比も同じ。 ただ、弱め界磁の比率を高くして120キロ対応とされています。 ライナー用に貨物線の藤沢・茅ヶ崎に新設したホームが10両分ということもあり、 10連4本の布陣ですが、15連化も視野に入っていたそうです。 東京駅で乗務員ドアから中を覗くと車掌用のドア開閉表示は15両分のランプがありました。 日中のアクティーに使用したところ、 乗降に時間がかかり慢性的な遅延を引き起こしたようですが、 併結が可能な211系を付属編成とすればよかったのでは?なんて思ったりもします。
 背の高い車体につけられた顔はなかなか好ましいですよね。 この215系、E217系、253系と通りぬけのできない貫通顔が生まれていますが、 これは東京駅地下ホームへの乗り入れ対応ですね。 結局は長大トンネルの扱いで非貫通車の運行が可能となってしまいましたが、 制約・条件が多いほうがデザイナーが燃えて出来が良くなる、なんて考え過ぎでしょうか。
 同期の901系はすでに引退、仲間の211系も数を減らしていますが、 まだまだ元気に走って欲しいと思う今日この頃です。 (2015年9月 H・T)


尾久ではハンドル訓練の列車が発車待ち。みなさん熱心ですね。  平成23年2月12日 尾久駅

この日の本命は「なつかしのブルートレインに乗る冬の青森体験の旅」号。  平成23年2月12日 大宮駅